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笠置ダム 誰も通らない国道沿いに佇むダム

笠置ダム(岐阜県瑞浪市大湫町・岐阜県恵那市飯地町)
<木曾川水系木曽川> 形式:重力式コンクリートダム

久し振りのダム記事です。
大自然の中に忽然と現れる美しい巨大人工建造物。
やっぱり何度味わってもこの刺激はいいものです。

kasagid (1)
笠置ダムは大井ダムの下流、丸山ダムの上流に位置しています。

kasagid (3)正面のお姿が見られるのはこの場所からだけ。

国道といってもこの区間は一年通じて通行止め区間。
いわゆる「酷道」。
よってダムの堤体を見られる場所は限られています。

それにしてカッコいい。
ダム右端部に浮遊塵芥流下用のセクターゲートが設置されています。
笠置ダムシルエットの大きな特徴だと思います。

kasagid (4)ダムにはラジアルゲートが14門ずらずらっと並んでいます。

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さらにダム左右両端・中央の3か所に鉄管を埋設し排砂口を設けています。

kasagid (5)
山の上からダム湖を見下ろします。

ダムカードは現在の所発行されていません(非公式は配布終了)。
密を避け、ちょっと苦労して辿り着いたダムは心震える場所です。
自分の好きなアングルを求めてテクテク歩くのもしごく健康的ですね。

あと、こんなところのも寄ってきました。

栃久保の棚田(岐阜県恵那市笠置町河合)

kasagid (7)岐阜の棚田21選に認定された栃久保の棚田です。

笠置ダムを見学する途中の道沿いに案内板があります。
集落と棚田が共存する地域でとてもゆったりとした生活感ある所です。
看板対面に駐車できるスペースもあります。

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棚田の中央から散策できます。

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手入れがとても行き届いていて景観が保たれていますね。

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石積みの上には四季折々の花がカワイイ。

kasagid (9)ほんとすごい・・。江戸時代の遺構ですがよく造りましたね!

栃久保の棚田は野生味のあるゴツゴツした石垣が魅力的でした。
また違う季節に来てみたいな~、味わってみたいな~、楽しみです。
城址もいいけど、ダムもいいし、棚田もいいです。


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入鹿池 入鹿六人衆の功績と入鹿切れの苦難を乗り越えて

入鹿池 (愛知県犬山市池野地区) 
形式:アースダム(土堰堤)

2018年奥方と巡る夏休みダムめぐり紀行 その② 

お盆が過ぎ、一時的に涼しくなったのを「残暑」と呼ぶにはあまりにも甘い考えでありまして。
ツイン並走台風、局地的大雨、ぶり返す猛暑・・。未だ酷暑の中の日本列島です。

そんな中でも確実に秋の気配を感じる信号を感じます。
気の早いツクツクボウシ、空高い夕暮れ、静寂に響く虫の音、・・・。
そしてダム湖に揺れるススキの穂先よ・・

ということで奥方と休みを合わせて自宅からほど近い入鹿池へと行ってきました。
今年からダムカードが配布されるようになったと聞き及んだからです。
土・日の配布がない、といことで平日にいかないといけないようです。

iruka (5)農業用の人工ため池としては国内有数の規模を誇る入鹿池。
(で、でも、今日は水、少ないな・・(´・_・`))

この場合、先にダムカードを貰いに行くのが賢きか。
iruka (1)
明治村の一部かと錯覚するほどの近代風建物です。

こちら入鹿用水土地改良区事務所でダムカードがいただけます。
配布時間は平日の午前9時~午後4時(土・日・祝、年末年始は配布していません)
配布時に受付にて簡単な記帳をします。これでOK!

航空写真図柄のカードですo(^▽^)o。
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iruka (2)入鹿池の集水区域は北尾張平野広くを潤しています。

寛永5年(1628年)、後に「入鹿六人衆」と称される6人の発起人たちによるアイデアでした。
諸流が流れ込む谷間で1つにまとまり、五条川となって南に流れる「銚子の口」と呼ばれる所に着目。
尾張藩に開発届を出し、認可されました。
(当時の犬山藩主・成瀬正虎は尾張藩の付家老でもありました)

iruka (6)
当地には元々入鹿村がありましたが住民を移住させ着工、寛永10年(1633年)に完成しました。

尾張藩は入鹿村の村民に対し、家長(間口)一間につき金一両を払い、転居を促します。
立ち退き先として、まだ開発されていない荒地や、池の畔が充てられました。

また、尾張藩は新田開発を促すため、「給人自分起新田」という制度を認めました。
給人(支給された土地を耕す人)は、土地を開発すれば、その土地の所有を認めるというもの。
但し、開発願を出した後2年以内に開発の端緒を開かなければ、その土地は没収されます。
そしてその後は二度と許可されない、という厳しい掟でもありました。

堤の上をいろいろ散策してみます。
iruka (7)

「棚築(たなずき)工法」と呼ばれる寛永期の技術が伝えられています。
当時の堤防造り名人、河内国から派遣された甚九郎が用いた工法です。
詳しくはダムカードの裏面を見てのお楽しみです。

百間堤(ひゃっけんづつみ)というそうです。甚九郎の功績を称え「河内屋堤」とも呼ばれます。
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真新しい、かんがい施設遺産記念碑。

完成より235年、それまで一度も大きな災害を起こさなかった入鹿池でしたが、
明治元年(慶応4年、1868年)の大雨で百間堤が決壊します。
入鹿池一杯に貯まった水は濁流となり下流の村々を襲い、多大な被害を出しました。

これが「入鹿切れ」と呼ばれる、悪夢の災害です。
被害については死者は1000人近くで、負傷者も1500人にのぼりました。
建物への被害 は甚大で流失家屋で1000戸、浸水家屋12000戸に及びました。

iruka (4)入鹿池の防災ダム事業計画は1991年(平成3年)工事が完了しました。
(この場所は入鹿用水土地改良区事務所のすぐ北です)

iruka (10)

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自由越流式の洪水吐。水がなければ洪水吐の中を歩いて見学もできます。

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明治時代風のデザインを取り入れたという取水塔がなかなかいいです。

散策後は見晴茶屋さんで五平餅とソフトクリームをご馳走になりました。
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店長のおじいちゃんから、いろいろ入鹿池の昔話を教えていただきました。
若い頃の苦労話から人生論まで(笑)・・。ためになって楽しかったです。
客が奥方と2人しかいなかったので格好の話し相手といったところかな・・。ハハ・・。

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池畔には博物館明治村がありますし、池ではボートでワカサギ釣りも楽しめる観光地です。
ブラックバスは大物が釣れることでも有名で、やってみたくなりましたね~。
少しの秋を感じながら、のんびりとダム池散策。・・いいものです。



Ⓖにダムカード配布場の入鹿用水土地改良区事務所を示しておきます。

大門ダム 歴史的遺産を受け継ぐダム 

大門ダム (奈良県生駒郡三郷町) <大和川水系実盛川支川大門川>
形式:重力式コンクリートダム

2018年奥方と巡る夏休みダムめぐり紀行 その① 

今年の夏休みは次男が大学受験を控えた夏休み、ということと・・。
長男が語学留学で夏休み中期間は海外へ飛び立って行きました。
子息たちも、皆、それぞれ夢や目標なんかを見据えて頼もしく感じる今日この頃です。

・・それに引き換え我々夫婦は相変わらずの、粛々としたいつも通りの生活です。
よく「可愛い子には旅をさせよ」と言います。・・が。
・・なんとなく取り残されたようで、今年の夏はちょっぴり寂しい気もします。

お兄ちゃん、いってらっしゃ~い!👋(無事に帰ってきてね(涙))@関西空港にて
daimonnsigi (2)

長男も、初めての海外生活です。
期待よりも不安の方が大きいと思うのですが、おくびにもだしません。
現地では言葉、文化、習慣、コミニケション、全てが別世界。
大変なことばかりかと思いますが、楽しんで欲しい、と願います。

笑顔で GOOD BYE!(^-^)/です!

さて・・。関空から長男を送り届けた後、自宅までそのまま帰るのもなんですし。
少しは奥方の気晴らしになるようなスポットにでも寄っていこうか、と思っていました。
助手席の奥方、心にぽっかり穴が開いているかと思いきや・・。

「・・で?、今日はどこの城跡に連れてかれるの??」
「‥参りました・・(´∀`*;)」
さすがに真夏・昼過ぎの山城にはとてもじゃないけど連れてはいけません。

・・ということでこんな暑い日は「ダムに限る」、という結論になりました。(クソ強引に)
daimonnsigi (28)完成してまだ5年程の新しいダム、大門ダムに到着です。

daimonnsigi (5)
上から歩いて天端も歩けます。

平安時代に水をせき止めて造られた大門池の下流に位置しています。
その意味では国内でも歴史ある堤を受け継いだダムといえましょう。
震度5弱以上の地震が発生すると崩壊する危険が高いと想定され、建造計画が立てられました。

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大門池の奥に聳えるは信貴山城!、・・でも、今日はお預けか?

大門ダムは洪水調節・河川維持用水を目的として建設され、2012年に竣工。
堤高35.4m、堤頂長122mの重力式コンクリートダムで、天端は開放されています。
なお、大門池の堤は、学術調査を済ませ、現在は水中に保存されているそうです。

daimonnsigi (7)ダム顔を正面から見られる所まで公園の遊歩道があります。

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・・ちょっと雑草が多いけれど、この角度はいいです。

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近くの信貴山観光Ii(アイ)センターにてダムカードが貰えます。

もし、時間があったら、すぐ隣の「とっくりダム」にも歩いて行けます。
ダムカードの左下の隅部に映っているのが「とっくりダム」、ホントにすぐ隣です。
自分は、写真を撮り忘れてしまいました、不覚!

さて、暑いので今回は「山城はなし!」、と男らしく公言しました。
しかも時計の針は、はや午後4時・・。もう帰らないと・・。
そうは言うものの、目と鼻の先には魅力満載の信貴山城址・・。

そんな後ろ髪を引かれる思いの中、奥方からの思いがけない一言。
「まだ時間いいよ~、上で松永弾正、待ってるんじゃない??」
「・・え?、いいの、ホントに?!(((o(*゚▽゚*)o)))」

・・奥方、どうやら自分の心の内を透視する能力があるのか?。
(否、単に自分のわかり易過ぎる性格故のみにて候)
ということで、次回、「奥方と行くゆる~い信貴山城めぐり」に変更です!
(ダムめぐり紀行はどうなるんでしょう??)



Ⓢは最寄りの有料駐車場500円/日。(2018年8月1日現在)
  ここからは朝護孫子寺・信貴山城へも近いと思います。
Ⓖは大門ダム天端、ここから南へとっくりダムへも行けます。


兼山城とセットで兼山ダムへ

兼山ダム (岐阜県加茂郡八百津町和知針田) <木曽川水系木曽川>
形式:重力式コンクリートダム

春うらら・・城と花見とダムめぐり・・。(疲れてんのかな・・(´・_・`))

前回に引き続き「城とダムのセット」シリーズ第2弾として兼山ダムへ訪問しました。
関西電力ダム系の代表的なフォルムが特徴です。
「日本の近代土木遺産」にも選定されているように正統派の堤体がカッコいいのです。

kanedam (2)14門のラジアルゲートが整然と居並ぶお姿・・、硬派です。

木曽川筋の大井、笠置、兼山、川辺、今渡と続くダム群は兄弟のように似ていますね。
それぞれの地形にあった姿にふさわしい堤体で、仕事ぶりも渋いです。
一度まとめて並べ比べると面白いと思いますので、・・やってみましょう!(いつか・・)

kanedam(3).jpg 望遠にてマックスまでよる。

kanedam(4).jpg本日は豪快な放水音が間近に聞こえてきました。

あ・・、書き忘れましたが、兼山城とセットで、というお話です。

「兼山城」ですが、城址碑の文字も、昨今の書籍も「金山城」と表示されるのが一般的です。
あくまで自分的には由緒正しい「兼山」のほうを採用しております。(こだわり)
だって、「金山城」って全国にいっぱ~いあるじゃないですか。
(君の考えは間違ってる、というご意見ございましたら、コメントにてお待ちしております)

そんな「兼山」論を後押ししてくれる心強い味方、兼山ダムでした。

米田城とセットで川辺ダムへ

川辺ダム (岐阜県加茂郡川辺町西栃井) <木曽川水系飛騨川>
形式:重力式コンクリートダム

米田城の山頂から見下ろした時に足下にダム湖があることに気づきます。
今回は米田城→川辺ダム→御菓子処の養老軒さん(家族へのお土産に・・)と一周ルートです。
養老軒さんの「ふる~つ大福」は美味しいので家族への献上品?として喜ばれます。

kawabedam (5)左上に米田富士の米田城と重なって見られる位置から(^-^)/

山城とダムがセットで楽しめる場所は探すと結構あるものです。
悲しい事にダム湖に沈んでしまう悲運な城も当然ありますね・・。
そして渇水期に行くと出会えるような城もあります。

右岸側(写真ではダム堤体左脇)に弧を描くように魚道と舟筏路が見られます。
・・使われているかどうかは別ですが・・。

kawabedam (4)
放流設備 ローラーゲートが12門ならぶ、案外大きなダムなんです。

kawabedam (3)
「立ち入り禁止」ではありませんが、関係者以外の立ち入りは控えないとネ・・。

kawabedam (1)
河岸段丘の様子が良くわかる景色です。

遠くに横一列に並んでい見える山並みは地元で「幕引山」と呼ばれる河岸段丘です。
カーテンのように同じ高さが続くことからこう呼ばれています。

kawabedam (2)
川辺ダム発電所を見下ろします。流木などもここで処理されます。

kawabedam (6)
下流域には面白い突き出した岩がたくさん見られます。

youroukenn.jpg
そして家族への献上品をお買い求めです。

養老軒さんでは大福も美味しいのですが生どらやきや饅頭などもおススメです。
季節商品は午前中に行かないとすぐに売れ切れてしまいます。(時に長蛇の列・・)
献上品は家族の笑顔と円満な生活に欠かせない逸品であります。

「お父さん、また城に行ったら買ってきてね~!」
・・その一言を待っていました!(ガッツポーズ)
次なる城攻めの布石、先ずは家族の懐柔策から・・、ですネ(。-_-。)。
プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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