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よく整備された山城 阿木城

阿木城(岐阜県中津川市阿木大門前・城ケ峰)<市指定史跡>▲541m
阿木川ダムからちょっと足をのばして阿木城に行ってみました。
こちらの城址には15年前ほど前に一度作図調査に訪れたことがありましたが
つい先日新聞にて地元の保存会の方々によるPR記事が掲載されていたので
久しぶりに行ってみようと思います。

阿木集落に入ると忘れもしない山容が目に入ってきました。懐かしいです。
この阿木集落も田畑と山林に囲まれたとてものどかな感じの里山です。

IMG_7829.jpgいかにも城址っぽい山容の阿木城を西南から見る

城主は元々は遠山氏勢力の一族かとも言われていますが、文献には戸田甚左衛門、大藤権允、堀田氏らが
記録されています。勢力の入れ替わりに伴い城主も変わっていったものとも見られます。

IMG_7869.jpg水田に映る阿木城址・城ケ峰を東南から眺める

久しぶりに来てみて阿木駅からどうやっていったか忘れてしまってましたが・・
城址までの案内板が用意されていて迷うことなく駐車場のある登城口まで来れました。
こういった案内がしっかりされているのも整備されている目安ですね。

IMG_7831.jpg  IMG_7833.jpg
要所要所にある手作り案内板

登り口には阿木城の概要や遺構図が書かれたチラシやなんと!カラー印刷されたリーフレット
まで用意されています。しかもスタンプに来城記録簿まであるではないですか!
さすがにこれにはびっくりしましたw(゚o゚)w。
ここまでやられるとは・・ただならぬ気合いの入れようを感じました。

IMG_7936.jpg IMG_7938.jpg
できたばかりのリーフレット(左)とお手製案内図!、特製スタンプ!に城ボルテージがあがります(右)

登山道もとても整備されており、登りやすいです。
登り始めて程なく大手門にあたる虎口に入ります。
なんとなく堀底を通過するような感じ・・。

IMG_7834.jpg阿木城虎口

見学していると「こんにちわ!」と元気な挨拶が聞こえてきました。
声の方を見上げると気さくそうなおとうさんが見えるではありませんか。
・・ちょっとびっくり・・こんなところで人に会うことはあまりないですから・・

新聞をみて城の見学に伺ったことをお話ししたところ
お父さんはなんと阿木城保存会会長のNさんでした。またまたびっくりです・・。
新聞の写真に出て見えた方だ・・と瞬間的に思い出しました。

N会長さんは地元の方々と少しずつこの阿木城を整備されてみえます。
とても精力的なお方で保存や周知に情熱を注いでいる様子が伝わってきました。
苦労話もとても楽しそうに語ってみえました。
おまけに城のあちこちを説明しながら案内していただきました。本当にありがたいことです。

IMG_7861.jpg保存会会長さんと城めぐりに

見上げると曲輪が2段、3段とあるのが明確にわかります。
ここから土塁をめぐらした腰曲輪をに入ります。
それにしても見やすい遺構です。曲輪や土塁の規模もつかみやすいです。

IMG_7837.jpg  IMG_7838.jpg
とても手入れが行き届いていますので遺構の状態が見学しやすいです

本丸には真新しい城址碑と縄張り図も別々に設けてあります。
本丸はほぼ円を描いたようなサークル状のとても広いスペースがあります。
「千畳敷」と呼ばれており居住性が感じられ周囲は鋭い切岸がかかっています。

IMG_7840.jpg阿木城本丸に立つ城址碑と測量図案内板

IMG_7842.jpgわかりやすいコンタ測量図 

IMG_7846.jpg本丸にて野外説明会も計画中とのこと。オツですね

IMG_7847.jpg程よく残された伐採で保存にも気配りが感じられる

IMG_7848.jpg会長さん曰く「石つぶてでは?」と展示

IMG_7850.jpg IMG_7851.jpg
5メートルはあろう本丸と帯曲輪間との段差(左) 容易には取り付きできない切岸の様子(右)

背後の北東尾根続きには大堀切があります。この堀切はL字型に谷に向かって竪堀となっています。
おおきな遮断遺構ですね。幅は10メートル、深さも6~5メートルあります。

IMG_7859.jpg IMG_7857.jpg

IMG_7860.jpg本丸より西に続く尾根にも左写真の堀切があります

会長さんとのお話しの中でも話題となりましたがこれだけの規模の城はとても一在地勢力だけの手では
築城できないとみられます。
こちらの地方でも戦国期は織田・武田・遠山氏らの攻防の影響下にあったにあったことでしょう。
現在の姿はいずれかの外部大名級の指示のもとに一気に普請された城だとみられています。

会長さんには城内の意味ありげな石や岩も案内していただきました。

IMG_7855.jpg IMG_7862.jpg
割ったゆで卵の黄身だけ残した感じにみえます(左) ここにだけ存在する意味ありげな岩(右)

さらに江戸期の野外舞台の址地や八幡神社の成り立ち、奈良・平安時代からのものとされる阿弥陀座像の
案内もしていただきました。
時代は前後しますがこういった周辺文化財との関連性も面白い発見がありそうです。

IMG_7863.jpg IMG_7867.jpg
野外舞台には舞台袖や花道の址まで残っているとのこと(左)阿弥陀座像が収められているお堂(右)

今回の訪城では幸運にも保存会会長様にお会いできて阿木城の事以外でもいろいろなお話しを
していただきました。本当に感謝しています。とても楽しく盛りだくさんの内容でした。

阿木城を単なる城ブームではなく城址を通じて地域の歴史とのつながりをもてるような場所にしたいという
願いが感じられました。今後の活動も一層盛り上がっていくものと思い見逃せないものがあります。
お別れに特製ポスターもいただいき超感激してしまいました♪───O(≧∇≦)O────♪。

IMG_7942.jpg

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プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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