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摂津 滝山城 🏯大都会・神戸に松永久秀監修の本格的山城

摂津 滝山城 (兵庫県神戸市中央区・城山)
【松永弾正久秀殿に逢いたくて・・その③】

まだまだ残暑が厳しいですね・・。
ちょっとまだ山城登りにはフライング気味でしょうか?
・・でもね、早朝ワンチャンなら如何なモンでしょう?

ということで小牧・長久手合戦シリーズはひととき休憩。
夏の終わりの思い出旅として阪神地区に行ってきました。
久し振りに逢いたくなった、松永弾正久秀殿、今回は摂津の滝山城を訪れました。

ちなみにこのシリーズ、全5回ほどをゲリラ予定(笑)。
信貴山城多聞山城に続く今回が3回目です。
あとはどことどこよ?・・。気まぐれで自分でもよくわかりません。

stakimoto (5)
新神戸駅のすぐ裏手が登城口になります。

正面駅前通りは高層建物が連なる大都会・神戸の街並みが。
こんなところに本当に山城があるものなのか?
半信半疑で駅下の通路を潜っていきます。

stakimoto (6)
駅下を潜って道沿いに登るとすぐに登城案内がありました。

・・本当にすぐです。50m歩いたかな?ぐらいでした。(疑ってスミマセン)
「滝山城」の石碑がありハイキングコースの案内がでてます。
石碑があると俄然テンションがあがってしまう自分は釣られるように導かれます。

stakimoto (7)
いきなり現れる小曲輪と切岸。

まさか、ウソでしょ・・。
大都会神戸の街並みから景色は一変。
別世界に足を踏み入れる瞬間です、この展開はまるで『ナルニア国物語』。

stakimoto (8)
小さな曲輪が定期間隔に連なります。

このルートがおそらく大手なのでしょう。
要所要所に小曲輪が設けられています。
山肌は砂地のため弱い部分が浸食されています。
(ハイキングコース整備によるものもあるとは思いますが)

stakimoto (9)
登城ルートもこの通り。

長い間に大水などによる浸食のため土砂流出してますね。
しかしなんとなく坑道を通りながら登っているようで「攻めてる」感あります。
結構勾配がキツイのでゆっくりと登って行きます。

stakimoto (10)
途中にはスリリングなルート箇所もあり。

ルートの途中には上のような細い道もあります。
道幅は40cmぐらいの所もあり、やはりシューズ選びは大切です。
砂地の滑りやすい道は要注意!、脚を踏み外せば、谷に滑り落ちてしまいます。

stakimotot.jpg
そこにきてこの竪堀。奈落の底まで続いているよう・・。恐ろしい。

stakimoto (2)東曲輪群と主郭群の間の大堀切に到達。

向かって左手が東曲輪群、右手が主郭曲輪群。
どちらがどちらにせよ、この間の堀底を通るのはゴメンこうむりたいもの。
どこからどんな仕掛けでいたぶられるのか?危険な香りがプンプンしています。

stakimoto (12)
待ち構えている石垣を備えた虎口。

堀底道から土塁を備えた曲輪の付け根に虎口が待ち受けます。
折れを付け加えた向かい側には石垣遺構も見られます。
先程の狭い登り道に竪堀、からの堀底道と虎口へのテクニカル構造です。

stakimoto (13)
そして山上の広い曲輪群が連なります。

stakimoto (14)
東屋のある広い本丸に着きました。

ここで恒例の本丸コーヒータイムの時間です。
割れんばかりに鳴いてるミンミンゼミ、あちらこちらを飛び回るスズメバチ、
あくせくと働くアリの群れ、カサカサ進むカナヘビトカゲ、・・面白い時々です。

stakimoto (15)
それでは最高所の櫓台にお邪魔しま~す!新神戸駅から1.2kmと書いてあります。

stakimoto (16)櫓台に立つ「瀧山城石碑」、立派です。

・・おわかりでしょうか?・・
麓の入口石碑は「滝山城」、ここ本丸の石碑は「瀧山城」。
やはり本丸の石碑の重みは格別なのか、刻銘にも表れていますね。

滝山城は正慶2年(1333)赤松円心が布引の城に籠もったとする記述が初見とされます。
戦国時代には三好長慶の家臣・松永久秀が滝山城主となりました。
城はこの久秀の摂津経営時に現在の状態に改修されたとみられています。

stakimoto (1)
背後の堀切に降りてみます。

堀切は大きな鞍部を利用しています。
堀底を二重堀切にする、といった珍しいタイプのようす。
わかりやすくいえば堀底を土塁で仕切って二重に加工してある感じです。

stakimoto (17)上から見ると、土塁と土橋が交差して、十文字に見えるのが芸術的。

滝山城の見所はやはり大手から虎口にかかるテクニカルな防御施設。
そして主郭部背後の広い鞍部を堀底二重堀切にした、などのアイデアでしょう。
おそらく松永久秀公のお考えでは?と勝手に想像が膨らんでしまうシロモノです。

stakimoto (11)現地の案内図より縄張り図を転載させていただきました。

久秀は主君・三好長慶を堺から滝山城に招いたこともありました。
音曲披露や千句連歌、能舞台などでもてなした、と伝わります。
長慶はこの久秀を頼もしく思い、西摂津の拠点としての滝山城も賛美したことでしょう。

stakimoto (18)
帰りの道は布引の滝を見学できるコースを利用しました。

場所によっては大手コースよりこちらの方が急勾配に思えました。
しかし、本丸からは眺望できなかった神戸の街並みが一望できます。
他にもお楽しみがたくさんあるコースなので帰り道はおススメしたいです。

stakimoto (19)滝山城の中腹から眺める美しい街・神戸

城下の神戸の街並は本丸からは木々が茂ってよく見えません。
大手ルートからでも途中にちらっと見れる箇所が2,3カ所あります。
一番よく見えるのがここ布引の滝コースの中腹からだと思います。

stakimoto (21)
神戸の街を眺めることができる細尾根スポットです。

stakimoto (20)
すぐ間近にみえる高層マンションやホテル。

このギャップがとても不思議で新鮮です。
あの建築物らの最上階よりも高い所に城はあります。
しかし昔の人々が今の神戸を見たらさぞかし仰天するでしょうね。

stakimoto (4)
「猿のかずら橋」を渡ります。

橋は六甲楽学会の皆さんにより「祖谷のかずら橋」に見せて装飾されました。
ワイヤーにかずらが巻いてある小さな橋ですが趣があります。
真下には渓流が流れとっても涼しかったです。

stakimoto (22)
日本三大神滝の布引の滝・雄滝です。

ここでは山城がら下山してひと心地癒されることができました。
雄滝にはすぐ間近、しぶきを浴びる所まで近づけます。
ここで少しまったりしてから駅方面へ帰るといいと思いました。

山城とハイキング、あふれる六甲からの自然と景色。
あらゆる面で手軽に楽しめる神戸の山城、滝山城でした。
紅葉の時期にまた来たいですね~。
(布引ダムも時間があったら見たかったな・・)


車でのお越しは駅前のコインパークが充実しています。
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プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来4年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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