越前 波多野城 🏯眺めと畝状竪堀が素晴らしい朝倉氏系城郭

越前 波多野城 (福井県吉田郡永平寺町荒谷・花谷・光明寺・城山)《県指定史跡》

GW,兄弟での越前城めぐり、次なる目的地は波多野城です。
日帰り城めぐりなので、今日のところはここが最終ポイントとなりそうです。
それにしても道中でのロケーションは旅情があり、いろいろと寄り道もしながらです。

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波多野城の麓、花谷地区のレンゲ畑に寄り道。

どこまでも続いている蓮華の花に弟クンと感激。
里山ならではの春ののどかなひとときです。
大輪の花も良さがありますが、可愛らしい花の集まりも心惹かれますね。

e-hatano (11)振り返ればそこに波多野城のある城山が聳えます。

e-hatano (20)登山道の駐車場に掲げられた縄張り図と案内版です。

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波多野城ののぼりも立ち、いざ、参らん!、と行きたい所ですが・・。

ざっと比高だけで350mだそうで・・。片道で1時間以上かかるとの事・・。
朝から幾つも山城を登ってきた我々にはすでに体力の限界!
気力はあっても、カラータイマーは点滅状態。

こんなこともあろうかと下調べで山中の林道をチェックしてきました。
山頂の下、ある程度のところまで林道がついているようなのです。
行けるかどうかわかりませんが、ここからは冒険の始まりです。

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林道、城山線に迂回して登って行きます。

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なかなかいい感じのダート林道のはじまり。

果たして進入していいものかどうかは行ってみなければわかりませんでした。
しかし、通行を規制するような案内もなければ、ゲートやチェーンもかかっていません。
これは行くしかありません。ジムニー、4WDへシフト・オンです。

e-hatano jm時々、見晴らしのいい所もある、これぞ、林道です。

こんな時、本当に「ジムニーでよかった」と心から思います。
助手席に弟クンがいてくれるのも心強いです。
なんせ、ここからは何が起こっても自己責任ですから・・。

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まずは第一鞍部、観音峠を通過します。

e-hatano 46なんとか8合目ぐらいまでの所に到着したようです。

それでも林道に入って運転すること20分くらいはあったでしょうか。
結構な標高まで来れたのであとは力を振り絞って、弟よ、いざ、登らん!
「吉報、木製の階段もありますぞ。」

e-hatano (4)少し登ると、すぐに表れた堀切に感動。

アドレナリンならぬシロレナリン、全開モードに入りました。

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わかりづらいですが、畝状竪堀がみられます。

e-hatano (5)手入れされていて見学コースになっていました。畝状竪堀です。

見事な竪堀群が形成されています。あちこちの傾斜に竪堀がみられる城です。
これは先程の戌山城や一乗谷城などにも共通するもので明らかに朝倉氏の山城にみられる遺構です。
案内板には鎌倉期の波多野氏の城郭とありましたが、今日の遺構は戦国期のものですね。

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大きな土塁と堀切が行く手を阻みます。

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主郭部の切岸と腰曲輪の様子。(高原みたいです)

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ベンチが設けられた本丸に到着です。

本丸を含める主郭部は周囲の防御遺構に比してやや狭い感じを受けました。
南方にも同規模の出丸的な曲輪が確認でき、同じように畝状竪堀もみられます。
とにかく、全周囲を堀切と畝堀で固めた、防御主体の城、といった感をうけました。

e-hatano (16)城址碑があるんですね、うれしいです。

e-hatano (8)尾根伝いから麓が垣間見れます。

やはりかなりの標高を感じます。
北の麓、九頭竜川の流れがキラキラして綺麗だこと。
転じた南には(きっと)一乗谷山城がみられることでしょう。

波多野城は遺構からは戦国末期に完成された山城と推定できますが、誰が守っていたのか不明です。
しかし、これほどの防備を必要としたのは、朝倉氏によるものと推定できます。
一乗谷の北方面を守る重要拠点として機能したのではないでしょうか。

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帰り道、見晴らしの良い場所で休憩です。

本来は麓から登山するのが山城探求の理想ですが、今回は是非もなし。
でも、どんな形であれ、城址の主郭には辿り着き、なんとか時間内見学ができました。
旅の恥はかき捨て、ということでお許し願いたいです。

「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つことが本にて候」(※)

・・そうでしたよね、宗滴殿。

※『朝倉宗滴話記』より抜粋、朝倉宗滴が語ったものを家臣・萩原八郎右衛門尉宗俊がまとめたとされる書。全般的な内容としては、宗滴が話した戦陣訓・家訓の記述と、宗滴の経歴を述べたものになっています。




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ジェットパックはいかがです?

@らんまるさま

コメントいただきありがとうどざいます。

信濃先方衆としての、また同じジムニストといたしまして、御見解に賛同です。
先ずはその主郭部に実際、自身の足で立つことが肝心かと思います。
そのためにはあらゆる手段を画策するのは、安直にあらず、なんら恥じることはないと思っていますし、そこが面白いところでございます。

「麓から」=「大手道」からでは、新しい発見は期待できません。それどころか、尾根伝いや脇支峰、谷筋などからショートカットしたおかげでどなた様の縄張り図にも拾われていない遺構に出会えることもしばしばです。

とか言いつつ、「どこでもドア」とはいかずとも、ジェットパック(あの、ランドセル型の噴射型上昇装置)欲しいな~と思うときありますよね~(笑)。

らんまるさんもご子息、ご家族で城めぐりしてらしたんですね。
付き合ってもらえると嬉しいですよね。ツアーリングの城の割合に気を遣いますが・・ハハ・・。

ジムニーはどこでもドア

小生の知り合いにも「山城は麓からキチンと歩いてこそ意味がある」とノタマウ方がいらっしゃいますが、あたしゃ真っ平御免こうむります・・(笑)

卑怯技と言われようが城域に辿り着くのに「ショートカット出来ないものか」「どこまで車で横付けできるか」「近くまで林道が入っていないか」と血眼です・・(爆)
丸一日徒歩で回れる山城の比高差は合計で800mが限界で、ここに藪漕ぎが入るともう少し少なくなるというのが、信濃先方衆の見解です(汗)
そもそも、山登りやトレッキングが趣味では無いので、どこでもドアがあるなら即購入ですネ。
2年前にジムニストになったのも「いかに楽して山城に近づくか」という安直な思考回路ゆえ・・・(笑)

丸岡城の記事、懐かしく拝見しました。10年前に土の城のスイッチが入る前に当時小学校6年生だった次男と北陸経由で安土城に行く途中で早朝に寄った城です。なので櫓には入れずじまい。

これからの記事も楽しみにしておりますw
プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで、昨年4月6日に開設して以来、一年を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

僕には城がある?
朝夕がひんやりとしてまいりましたね。
3人の息子のバスケットボールクラブ活動をずっと応援してきましたが、この夏に三男が中学生としての活動を終えて以来、なんとなく物足りない週末を送っております。
あなたには「城とマラソンもあるじゃない」と言われればそうなんですが、試合の合間合間にその会場近くの城を訪ねるのが本当に楽しみでした。
・・と思っていたら高校生の次男の試合もぼちぼちあるようですので、今後はそちらにも足を運べそうです。
「えっ!?来なくていい?」
・・まぁ、そういうお年頃でしたね。(そりゃそうだわな)
城もあればマラソンもある!・・でもこれからも陰で応援していきます。
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