伊勢 三瀬館 🏯北畠具教公の隠棲地にして最期の館

伊勢 三瀬館 (三重県多気郡大台町上三瀬大戸地) <県指定史跡>

下三瀬城(三瀬砦)から北西へ800mほどの近くに三瀬館があります。
熊野街道沿いの山麓谷地形に階段状に構えられました。
顕著な防御施設などは見当たらない、まさに隠居地、といった感の館であったのでしょう。

miseyakata (1)
知名度は低いかもしれませんが、伊勢茶も有名なんです。

収穫した地域から大台茶、としても呼ばれています。
そんな茶畑の中に北畠神社の駐車場をお借りして、散策できます。

miseyakata (3)
三瀬館には歩いて数分で到着できます。

少し早いのか遅いのか?、紅葉がちょっときれいでした。
雨男がいうのもなんですが、晴れてたらもっときれいなんでしょう・・。
あ、・・いや、ここでは禁句でした(笑)。

miseyakata (4)角部は石垣で固められていて館城の雰囲気あります。

miseyakata (9)
館上段への石段が庭石のようで風情が感じられました。

miseyakata (5)三瀬館の石碑は雨と落ち葉でちょっと物悲しい・・。

三瀬館は元亀2年(1571年)北畠具教によって築かれました。
永禄12年(1569年)北畠具教は大河内城で織田信長と戦いますが、勝機なし、と感じたのでしょうか、
信長の次男、織田信雄を養子に迎えて家督を譲ることで和睦となりました。

出家した具教は天覚、と名乗り、後、不知斎、と号しました。

和睦して一旦は三瀬館に隠居した具教であったようです。
しかし、信長により一手一手と圧力を受け、勢力をそがれていきます。・・そして、
天正4年(1576年)11月織田信長は北畠氏の家臣らに具教を三瀬館にて殺害します。

miseyakata (6)
階段状に平坦地が続いています。

「ここに具教公がいたのかぁ・・」
想いにふけながらどんどん登って行くと・・

miseyakata (7)
砂防ダムに阻まれて、ちょっと現実の世界に引き戻されます。

「あ~、なんか興ざめしちゃうよな・・」と思いました・・。
・・が、よくよく考えてみれば砂防ダムを造るほどの急斜面が背後にあった、ということでしょう。
それはそれで立派な自然な防御施設に利用された、とも捉えられます。

miseyakata (8)
どこに館の中心部があり、具教公がおわしたのかは明らかではありません。

具教さん、どこにいたんだろうね?
城友・日向さんと「ここの段かな?」「いや、もちょっと下じゃない?」
・・などといろいろ妄想発言しながらの散策になりました(*^ ∇^*)。

剣豪でもあった具教公、どんな最期なのだったのでしょう。
塚原卜伝に剣術を学び、奥義である一の太刀を伝授されたほどです。
最期は織田の刺客相手に19人を斬り殺し、100人に手傷を負わせたとか・・。

なんとなく、足利義輝公の最期と場面が被るイメージです・・。
足利義輝二条城もよろしければご参考に・・)

miseyakata (2)
三瀬館址に咲いていた寒椿がとても愛らしかったです。


miseyakata (10)
続きまして、茶臼山見張台へと向かいました。



茶臼山砦

三瀬館には東西に砦となる茶臼山砦と八幡山砦があり、南には北畠具教の胴塚があります。
館址からすぐ近く、ということでコースが整備されている茶臼山砦に登ってみました。
・・なんだか雨も小降りになってまいりましたよ!

miseyakata (18)中央の小高い山が茶臼山砦です。

miseyakata (11)
雨の日はこういった整備されたコース道が有り難いです。
(雨の山城はやはりブーツが似合いますし、機能的です)

miseyakata (12)なかなかどうして、すごい堀切があります。(;゜0゜)

miseyakata (16)歴とした城郭遺構の茶臼山の案内板。

茶臼山は公園となっているが堀切を挟んで南北二郭の削平地が残っています。
八幡山は今回はパス、登っていませんが、平地があるのみ、だそうです。
それにしても、見張り台、とタカをくくっていたのでいい意味で期待を裏切られました。

miseyakata (14)
秋葉神社を祀る本丸の削平地。

miseyakata (17)
山頂からは先程の下三瀬城(三瀬砦)も見下ろせます。

miseyakata1.jpg本丸からは三瀬の集落が一望できます。

ベンチに座ってコーヒーでもいかがなものでしょう。
・・晴れてたらね・・。(だから、その言葉は禁句だってばさ!)
この後は、伊勢国司・北畠氏の本拠、霧山城へと向かいました。

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 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで、開設以来、3年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

対馬にプチ出国してきました。
7月7・8日と対馬国境マラソンに出場しました。
かつてないほどの災害になろうことを予測しなかったわけではありません。
災害に遭われた方々や関係者様方の気持ちを想えば不愉快な内容になってしまうことばかりでしょう。
未だ復旧の道筋が見えない中でも、どうか希望を捨てず一日を積み重ねて行っていただきたい、と思い久太郎も復旧ボランティアに参加する意を決心いたしました。
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