伊勢 霧山城 🏯立ち昇る雨霧に包まれた霧の山城

伊勢 霧山城 (三重県一志郡美杉村下多気) 《国指定史跡》
 北畠氏城館址・第1部  霧山城編 >

伊勢方面から国道368号線を通って美杉村を目指していきました。
しかし、「ここ本当に国道かね?」と心細くなるほど、狭~く、暗~い峠道もあります。
後続車はもとより、前方からのすれ違い車さえもありません・・。

同じ伊勢でもここ多気の地はかなり奥まった地域であることを実感します。
北畠氏による実に240年にも及んだ城歴、山々に囲まれた奥深い地形・・。
これがその答えの一つであったことを後ほど理解します。

kiriyamataki (1)北畠神社に車を停められます。

kiriyamataki (2)
こちらの神社を拠点に霧山城と北畠氏館址庭園を見学していきます。

kiriyamataki (3)
赤い橋を渡って左が霧山城コース、右が北畠神社と館址庭園コースです。

kiriyamataki (4)
先ずは井戸の脇から霧山城へと向かいました。

kiriyamatak (5) kiriyamatak(6).jpg
どっからどう見てもハンタースタイル、城友・日向さんです・・。
(ハンターのみなさん!=そこのあなた方!)

kiriyamataki (7)
霧山城と北畠氏館との中間に位置する詰城からの眺め。

かつて城下には3500戸ほどの軒が建ち並んでいたそうです。
これは越前朝倉氏の一乗谷に匹敵する規模と言えましょう。
現代の景色からでは想像もつきません。

kiriyamataki (8)
霧山城へと続く尾根道は険しいですがとても見通しが良いです。

kiriyamataki (9)
「美杉村」、とはその名の通り。「タカスギ」のCMを思い出します。(古!)

kiriyamataki (30)
麓から20分ほどの登山でいよいよ主郭部に到着です。

・・山全体が霧に包まれた妖(あやかし)の雰囲気がなんとも臨場感あります。

kiriyamataki (11)
まずは鐘突堂の出丸を見学。

本来なら麓を眼下に見渡せるようですが・・アハハ、無理ですね(汗)
でもこの霧の雰囲気、まるでさっきから誰かに見られているような・・。
そう、風魔の霧風※に・・、なんてマニアネタなんでしょう。

※風魔の霧風とは・・車田正美さん原作の漫画「風魔の小次郎」に登場するキャラ。
          霧を自由に扱う風魔一族のひとり。
          必殺技は霧に身を隠し相手を翻弄する「風魔霧幻陣」。
          夜叉八将軍の雷電と闇鬼の二人を倒すという活躍を見せる。
          ・・どうでもいい・・。

kiriyamataki (12)
霧の中に映える紅葉、これが朽ちていく色だなんて・・信じられないほど美しい。

こここら深い霧のため主郭と逆方向の尾根道を辿ってしまいました。
2人して危うく霧の中で路頭に迷う所でした。・・冷や汗モンです。
・・「これが風魔霧幻陣の威力か」・・、(違います、って。)

kiriyamataki (14)
本来の主郭部へのルートを発見!、これこれ!

kiriyamataki (18)
主郭部の本丸が見えてきました。(なんだか妙に安心しました)

そこで自分たちを歓迎してくれたのが、このロケーションでした。

kiriyamataki (15)まるで大河ドラマのオープニング、もう狂気乱舞になってしまいました。
♪─O(≧∇≦)O─♪


自然が織りなす姿に胸をうたれます。これはきっとご褒美でしょうか。
日向さんと大興奮、「険しい道を迷いながらも登ってきてよかった!」
まさに一期一会の屏風図のよう。・・あれ?・・なんか涙が・・。

kiriyamataki (21)
そして高ぶる気持ちで遺構を見ていきました。これは堀切です。(まだ興奮してます)

先ずは本丸の一段下にある矢倉郭を見ていきます。
南北朝期からの特にテクニカルな技巧が見られる山城ではありません。
しかし、堀切、土塁、切岸、基本的な遺構が実によく残存しています。

kiriyamataki (19)大きな堀切から竪堀へと続くダイナミックな遺構。

kiriyamataki (22)矢倉郭全体を見渡します。L字型の土塁がはっきり確認できますね。

kiriyamataki (23)こちらは本丸の土塁上に立つ城址碑。石の形がいいですね~。(∩^Д^∩)

kiriyamataki (24)
続いて本丸へと上がります。

周囲を高い土塁で囲まれていたようです。
現代ではかなり土が流れ落ちていますが、当時は相当の高さがあったのでしょう。

kiriyamataki (26)厚みのある土塁から下は急斜面。真っ逆さまです。

kiriyamataki (29)
この切岸では到底登ることは不可能です。

今更ながら、城普請の最も基本的な防御施設、「切岸」の重要性を思い知らされます。

kiriyamataki (25)なんと贅沢。本丸にも趣ある城址碑があるではないですか。\(^o^)/

ここ霧山城は伊勢の城でも奈良の大和国との地縁が深い城郭です。
南朝の拠点、吉野と伊勢神宮への中間地点にあたります。
非常事態にはどちらにでも駆けつけることができた好位置にありました。

そして外部からの侵入に対しては経路のどこからでも相当の峠越えとなります。
これは現代に至っても変わりない天然の要害だったことを示しています。
麓の城下町を含めて、ここ多気の地は今も眠りについているようでした。

続けて第2部の北畠氏城館址・館址編へと続きます。
(ついてこれます?)

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プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで、開設以来、3年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

春本番!城本番!?
ようやく乗り越えた繁忙期。
いざ、花見と意気込んでもすでに遅し?
いやいや、桜だけが花見とは限りません。
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