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紀伊 亀山城 🏯紀伊の穴熊・湯川直春の居城

紀伊 亀山城 (和歌山県御坊市湯川町丸山・亀山) <市指定史跡>

今回の城めぐり、西紀伊を選んだ理由はですね・・。
それは自分が紀伊で最も関心があった武将たちに魅せられたからです。
いずれも羽柴秀吉の紀伊平定戦に対し、運命を賭けた5人それぞれの動向です。

雑賀党の鈴木佐大夫・雑賀孫一(鈴木重秀?)の親子。
湯川党の湯川直春・湯川弘春の兄弟、
そしてその湯川氏の女婿・玉置直和、の5人です。
特に湯川直春・弘春兄弟の動向には不思議な魅力があります。
既に紀伊大半の城が秀吉の手によって落とされているにも関わらず、平定目前での宣戦布告です。

‥一体何の狙いがあったのでしょう。

yukawakameyama (2)東西に延びながらもほぼ独立峰になった亀山の山頂が城址です。

yukawakameyama (1)城址の腰曲輪には当時の復元想定図が掲げられていました。

本丸を頂点として、輪郭式に曲輪を配した様子が窺えます。
大きな堀切などはなく、郭を段々に重ねたのみに見えますが・・。
これは主郭以外が開墾によって面影しか残っていない所もあるようです。

yukawakameyama (3)
主郭部周辺の切岸は辛うじて城郭遺構として残っています。

yukawakameyama (5)
本丸の現況です。

yukawakameyama (9)周囲を土塁でぐるっと囲まれています。

yukawakameyama (4)
本丸の西側の土塁は最も厚みがあり、高さもあります。

yukawakameyama (7)台座がいい・・、亀山城石碑でございます。

yukawakameyama (10)「亀山城跡(址)」、に苦笑( ´,_ゝ`)プッ
(「跡」でも「址」でも・・どっちでも一緒ですよ(笑)。真面目だな~と。)

yukawakameyama (6)
本丸には湯川氏一党の供養塔も。

天正13年(1585年)羽柴秀吉の紀州平定に際し湯川直春は秀吉と対決することを決意。
娘婿の手取城主・玉置直和に対して同調を求めるも玉置氏はこれに従いませんでした。
これは前回の手取城の記事でも触れました。

何故に大勢の決まった秀吉の紀伊平定に逆らうことになったのか・・。
少なくともこの程度の居城ではとてもではありませんが籠城にも耐えうることは無理です。
この時のいきさつは漫画「センゴク権兵衛」(宮下秀喜さん著)でも活き活きと描かれています。

湯川直春は秀吉軍を山深い熊野山中へ引き釣り込み、ゲリラ戦を展開していきます。
熊野山中を庭のように知り尽くした強靭な国人衆に疲弊する秀吉軍。
秀吉本隊からの平定催促は派遣部隊の結束を乱していきます・・。

秀吉軍の軍制システムの弱さに付け込む、神出鬼没の作戦を展開していく湯川一党。
そして湯川党は秀吉軍との和睦条件に本領安堵を引き出すことに一時的に成功します。
まさに穴熊戦法と呼ぶにに相応しい湯川直春の作戦勝ちに見えました・・。

yukawakameyama (8)本丸から見る御坊市内と日高港。

しかし天正14年(1586年)、湯川直春羽柴秀長の居城である大和郡山城で没しました。
頃合いを見て隠密に謀殺された、とも伝えられる直春なのでした(一説です)。
このあたりの話は島津家久の一件とも話が被ったりしてますので案外史実なのかもしれません。

熊野の山中を利用し、と国人一揆を主導した湯川直春の生き方、
・・こういう粘り方もあるのだな、と感じ、魅力を感じるのです。

「びばぁ~っ、進めぇ~!」 by センゴク権兵衛の湯川直春でした。



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 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来3年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

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