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対馬 金田城 🏯防人の城・金田城後編

対馬 金田城 (長崎県対馬市美津島町黒瀬・城山) <国指定特別史跡>
国境の島・対馬の城郭めぐり その④ 金田城復路編(後編)  

金田城は標高272.8mの城山一帯に築かれた実に広大な朝鮮式山城です。
周囲を北に浅茅湾、東に黒瀬湾、西に箕形湾に囲まれ、半島全体が山城になっています。
前回の記事、前半では主に東と南を経て、山頂までの遺構を見学してきました。

kanedanoki 0008城山頂上からの景色ともサヨナラです。やはり地球は丸いのですね・・。

金田城は城山山頂から北東側一帯に石塁を築き、城域としています。
後半は頂上から北尾根に沿って下りながら、遺構を見ていこうと思います。

kanatafuku (1)
頂上から北に下る出来立てのような遊歩道がありました。・・が・・。

ステップは途中までで終わってしまい、山道に戻ります。・・いや、それ以下です。
おそらく整備事業の今年度の打ち切りによるものでしょう。
ま、それでも迷わなければよし。構わんよ!(・・シャア?)

ここからはニュータイプとしての覚醒が始まります。
ララァ…私を導いてくれ!
そしてなんとか導かれました・・

kanedanoki (38)高さ6mあまりの一ノ木戸の石垣。

城山頂上から暗い森の中を彷徨い、急斜面を下りて出会えただけに超感動。
石垣に絡みつくツタやシダ類の植物が古代感をより引き立てています。
石垣の角部にある平べったい石材、よく加工できたものです。

いや、もう、「スゴイな~」、としか言えませんでした。

kanedanoki (37)
張り出し部のようになっていますね。

kanakakita (2)
一ノ木戸から下に下ると大吉戸神社があり、海に出られます。

kanedanoki (41)ダイナミックパノラマの二ノ城戸です。(*゚Q゚*)

谷筋を大きな両翼の如き石垣で塞いでいます。
当時の城門を付け備えた様子を想像すると、その威容、圧巻だったんでしょうね。
左右の端から端、とても視界に収まりませんでした。

kanatafuku (5)
kanatafuku (3)

kanedanoki (18)
水抜き遺構でしょうか?

いや、もう、「ほんとにスゴイわ~」、としか言えませんでした。

kanedanoki (20)続いてビングシ土塁と門址に。

写真では判りずらいですが門の址があり、門を挟みこむように土塁が延びています。
城内では最も広いスペースがあり、居住区だったとも見られています。
土塁はビングシ山まで続いています。

kanakakita (1)更に進んで谷川を塞ぐが如くの三ノ木戸。

まるで谷川を塞ぐようなダムに似た木戸址です。
そしてここで奇跡的に一瞬だけ太陽が雲から顔を出しました!
後にも先にもここ対馬で日差しを見たのはこの時だけでした。

しかし、間近でみるとこの石垣、「やっぱ、スゴイね~」としか言えません。
先程から言葉にならない感想ばかりで申し訳ないのですが・・。
空前絶後の古代国家プロジェクト遺跡を目の当たりにして圧倒されっぱなしでした。

hitomawari.jpg
東南角石垣に戻ってきました。どうやら無事一周できたようです。

一ノ木戸からの遺構群は非常に見学しやすく整備されていました。
積み巡らされた石垣群からは、外敵からの攻撃をなんとしてでも食い止める・・。
そんな国境に赴任した防人たちの強い覚悟が感じられました。

「一所懸命」に守り抜く戦いがそこにあったのでしょう。

現地では『アンゴルモア』第33話に見られる場面が甦りました。
蒙古軍の総攻撃を受ける運命の朝を迎えた金田城と城兵たち。
劇中における長嶺判官のセリフをお借りしたいと思います。

「我ら防人 この金田城に来たりて この金田城に還る」
「我が屍より内に奴らを入れるな!!」

その壮絶な最期は全てを表現しているように感じました。
『万葉集』における防人の詠み歌も妻・恋人・家族、そして望郷を思う歌が多いのです。
自分も一時的ですが、ふと、そんな気持ちにもなり、家族に、故郷に感謝したくなりました。

金田城(カナタノキ)の彼方の記、ここまでといたします。
(最後はダジャレで〆ましょう(-_-;))





あと・・ちょいと寄り道してきました。

和多都美神社 (長崎県対馬市豊玉町仁位字和宮)

kanedanoki (22)海中に立つ鳥居が神秘的な和多都美神社に寄ってきました。

海幸山幸伝承と竜宮伝説に彩られた、海の女神・豊玉姫を祭る古社です。
本殿正面の5つの鳥居のうち2つは、海中にそびえていて、神秘的な雰囲気に包まれていました。
潮の干満により、その姿もまた違って見えるそうです。

kanedanoki (23)
今年は鳥居潜りを控える年なので傍らから見学しました。

ワタツミ・ワダツミ(海神・綿津見)とは日本神話の海の神のことを指します。
とても静かな海原を前にしていると神々のささやきが聞こえてきそうでした。
・・はい?、そんな特殊能力はありませんよ(笑)(*ノ∪`*)。



烏帽子岳展望台(長崎県対馬市豊玉町仁位)

烏帽子岳(標高176m)は、対馬の中央に広がる浅茅湾(あそうわん)の北岸に位置しています。
和多都美神社からも車で10分程で到着しますのでセットで行けます。(少しばかり登りますが)
山頂は360度の大パノラマを見渡せる素晴しい展望台です。

ebosi33.jpg複雑な入り江と島々がおりなすリアス式海岸が目に気持ちいいです。

天つ彼方まで続いてるような・・。



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プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来3年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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