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美濃 串原大平城 🏯遠山七家、串原遠山氏の拠点

美濃 大平城 (岐阜県恵那市串原大平・城山)

いよいよ山城シーズンの到来がやってきました。
ややフライング気味感は否めませんが・・。
8月といえど平野部と違って山間部ははや秋模様。

夏の山城の大敵と言えば、ヘビ、ハチ、クモの巣、等ですが
今年の夏は最大の敵である、蚊が少ない、のが特徴です。
なんでも気温35℃の酷暑日が続くと繁殖力が鈍るみたいですね。

ならば頃合いよし!、ということで、いざ出発です。
久しぶりに美濃の山城に戻ってきました。
今回、スタートダッシュを飾るは旧串原村の大平城です。

kusiootaira (20)夏休み中の串原小学校の丘から望む串原大平城の城山。

今回は城山の東側から登るルートで登城です。(今回で3度目の登城に)
kusiootaira (1)

城は指定史跡もなく、これといった登山道もありません。
広い路肩に車を停めての登城です。
自分はご近所の方に一言お断りをいただき、置かせていただきました。

kusiootaira (18)

消えかかった峠道の目印がこの祠。
ま、ここから直登しても良いのですが・・。
写真のルートで東側の堀切(峠堀?)からの見学です。

kusiootaira (17)
東端を仕切る堀切は、或いは峠道による掘割かもしれません。

しかしながら堀切の内側(城内側)には土塁がみられるので
かつての堀切が峠道に利用された、と解釈するほうが自然です。
ここから西に向かって登っていきます。

kusiootaira (16)
主郭部最高所の南には迫力の巨石が斜面を覆います。

kusiootaira (3)自然石が織りなす天然の石垣も壮観。

こういった巨石を城郭に利用する、という一面は遠山氏はお好きだったのでしょうか?
苗木城岩村城もそうですし、遠山氏萌芽期の広恵寺城なんかも同様ですね。
麓側から仰ぎ見れば難攻不落の城にも見えてしまいそうです。

kusiootaira (7)
主郭部の一段下には通称:「千畳敷」と呼ばれる曲輪が延びています。

kusiootaira (11)
千畳敷から北に堀切を隔てて「雪隠屋敷(せっちんやしき)」を見下ろします。

kusiootaira (9)
千畳敷の南直下には堀切が用意されています。

kusiootaira (2)
主郭部中央の南に落とされた竪堀。

kusiootaira (5)
最頂部に立てられている石碑。

この石碑は直接、城郭に関わるものではないらしいです。
地元の方との聞き取りでは大正時代の山の持ち主と宗教絡みのものだそうで。
「串原大平城跡」の石碑、なんてのがあればなぁ・・。

kusiootaira (6)
傍らには月待供養塔もりました。

kusiootaira (4)
千畳敷から見上げる最頂部。

遠山氏は、本家の岩村遠山氏から各荘地に分散し、居城ごとに分かれて土着します。
「遠山三家(三頭とも)」が岩村、苗木、明知と呼ばれているのが知られています。
そして「遠山七家」というと、岩村、苗木、明知、飯羽間、串原、阿寺、阿木を指すようです。

諸書によってまちまちですが、凡そはこのように呼ばれるようになりました。
このうち、串原城に拠ったのが串原遠山氏です。
(※串原城とは大平城を指すのか、同地内の柿畑城を指すのかは不明)

戦国期の串原城主と思われる人物として遠山右馬助景男と与五郎経景が伝わります。
(※右馬助の諱の「景男」については諸説あり、今回は串原村誌を参照しました)

元亀3年(1572)12月には、遠山右馬助景男らは武田氏の侵攻に対抗し、上村で合戦。
明知遠山氏の景行らと共に上村口で武田家重臣の秋山虎繁らと戦って討ち死にしました。
(あの名将と渡り合ったのですね~)

遠山与五郎経景は明知城主・遠山利景の客分となり各地で戦功を重ねます。
関ケ原の戦いの折には明知城奪還に活躍、旗本・明知遠山氏の再興に貢献しました。

kusiootaira (15)
主郭部北側の切岸はほぼ垂直!這い上がれません!

kusiootaira (10)城域の西を仕切る幅約9メートルの大堀切。

kusiootaira (14)
雪隠屋敷とを隔てる急峻な大堀切。

このあたりの遺構はいかに自然地形に頼った城郭といえども
しっかりと作り込まれているように感じます。
大平城の見所、そして串原遠山氏の城郭理念?を感じます。

以上、ざっと串原大平城を見てみました。
大平城は遠山氏時代の生粋の城郭の姿を残しているようです。
遠山氏城郭の特長やルーツが伝わってきました。

下に図面を掲載いたします。

kusiharaoodainbz.jpg

あと、こんなところにも寄ってきました。

城山の滝 (大平城の下の谷)

大平城の尾根より西、直下の谷の名瀑です。ちょっと寄ってみましょう。
kusiootaira (12)

kusiootaira (13)落差こそないものの、周囲の景観も相成って素晴しい!

ちょとした路肩スペースに駐車して、道路脇から手軽に行けます。(3分くらい・・)
ちょっと、隠れ家的な滝ですが、大平城を見学した後に行けばその魅力も倍増です!
それにしても、・・す、・・涼しい゚。*(*´∀`*)*。゚

マイナスイオンっていうんですか?夏は滝と城もいいですな~。



Ⓢは車両路肩駐車地点。
Ⓖは大平城主郭部。
☑には城山の滝の位置を示しておきます。
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ニュージムニーかっけー!

らんまるさん、コメントいただきましてありがとうございます。

まず、個人的には新しいジムニーかっこええな~と思いました。
納車が半年から一年待ちだそうです・・。
私もこの週末試乗してきたのですが、・・ほ、欲しい・・。
なんという快適な乗り心地でしょう、これホントにあのジムニーかい?
(その前に軽自動車かい?)
でも、た、高い!
・・ということで後姿が寂しそうな我がJA22、「百段」クンをまだまだ大切に乗って行こう、と心新たに決めた所です。

確かに山城スタートはまだ早いと思います。
縄張り作図をする者にとっては尚更です。耳元で虫の羽音がしていてはいい図は描けませんから・・。
ま、でも水分さえ持っていけば、山中は意外に涼しく、蝉しぐれを聞きながらの散策はシ~ンとした雰囲気と違ってよきところもございます。

恵那南東部の城は三河と信濃との境目の区域ですので各勢力による城が混在していて飽きないです。
東濃にお越しになる際はお邪魔にならない程度にずらかりますので
ご予定があえば、是非一期一城でも・・(笑)

私も今年こそ葛山城と旭山城の遺構に触れたいと強く願っているものです。
(あと、大峰城、昆虫標本見たかった・・)

ジムニーシエラいいよね。

Jeep買うぞ!おお! でもシエラで充分だぞ!おお!なんのこっちゃ・・(笑)


相変わらずのジムニー愛、写真にさりげなく載せる表現から感じ取れます。

この時期に山城探訪スタートしますか・・・さぞかし藪との格闘技と思いきや背の高い樹木に覆われているので遺構の確認はこの時期でもしっかり出来るとは驚きですネ。

恵那市とその周辺は、遠山氏関連の境目の城ネットワークに着目していて泊まり込みでも巡りたい地域です。前回のコメントでご返事いただいた幻の城も含めてご都合が合えば是非とも御指南頂きたく思います。


「行くなら今でしょ!!」

そりゃそうですが、あいやしばらく・・・年内には何とか都合を付けたいと思うのでまた連絡します(笑)
プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来3年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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