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遠江 尾奈城 🏯猪鼻湖と浜名湖を同時監視できた城

遠江 尾奈城 (尾奈砦・本城山城) (静岡県浜松市北区三ヶ日町下尾奈・本城山)

年末になると奥方のご実家に帰省して2日程滞在いたしております。
その間のお楽しみはお餅つきのお手伝いと近所の城めぐりでして・・。
しっかりとお手伝いをしたら、しっかりと城に浸りに行くのが恒例でして・・。

親戚の方々:「今日はどこまで行くんだい?」
自分:「今日は〇〇の××城まで行ってこようと思ってるんです」
親戚の方々:「へぇ~、○○なんかに城址なんてあるの??」

親戚の方々一同:「帰ったらどんなんだったか聞かせてよ」

・・てな感じで夜の宴会はその報告がネタになります。
皆さん酒の肴に?一所懸命聞いてくれるのでこちらも熱が入ってしまいます。
そこにはやはり郷土愛という特別な想いを感じるのです。

今回訪問した城は静岡県の旧三ケ日町と湖西市境に位置する尾奈城です。

onat (9)浜名湖と猪鼻湖が繋がる瀬戸の本城山山上に構えられました。

山上から見て南が浜名湖面、北が猪鼻湖面という風光明媚な場所です。
標高はさほどでもない山ですが登山口が藪に覆われてわからないのが難点です。
一昔前には山上に展望台もあり、遊歩道もあったのですが・・。勿体ないことです。

onat (3)
いきなり本丸に到着写真ですみません。

頂上の本丸は広い楕円形を呈しており、よくならされています。
ほぼ単郭の主郭部ですが、南から南東にかけて帯郭が点在しています。
木々が茂っていなければ周囲の湖が一面に展開しているのでしょう。(ちと残念)

onat (4)尾奈砦・本城山城遺跡の説明版。

・・すでに説明版自体が遺跡と化しているようです。
古代文字を判読するようなレベルですので、以前訪問した際の要約メモの出番です。
(その時はなんとか読めてました)

この尾奈砦は、摩訶耶の千頭峯城の南方重要な拠点でした。
敵監視のために築かれたもので、規模は狭小ながら、本城山(標高135.4km)の山頂に東西70m南北40mの削平塁段とその西方に幅5mの二重の堀が並列しています。
浜名湖を距て南方の眺望は極めて良く、千頭峯城南朝方の東海方面監視の役の城として、また湖西方面より湖北に侵入しようとする敵を抑制する拠点として極めて重要な砦であった。
明治初期に砦の石垣は解体されたようです。
(大体こんな内容のことが書かれてました)

onat (5)本丸東側に居並ぶ石積。

東側の登り口に向けて後付けしたような列石。
解体された、と記されていますが、敢えてこの場所にあるのは怪しい・・。
当時のものかどうかは疑う必要があると考えられます。

onat (6)とは言っても土留め役割は果たしている訳で判断は難しい・・

onat (1)西の尾根筋にみられる堀切からの竪堀。

onat (2)
並列二重竪堀間の様子です。

onatg (1)
写真ではお伝えでないほどの幅広の土橋です。

広い土橋の両脇には巨大な竪堀が落とされています。
特に北側に向かって落ちる竪堀は二条あり、並列畝竪堀となっています。
堀の途中に継ぎ目を入れたような「段竪堀」を呈する非常に珍しい遺構です。

onahonnjyou.jpg

また本丸の南東には堀底からつながる折れのかかった虎口が確認できます。
西側に続く広い平地は地山で普請した様子が全くありませんので、駐屯地とも想像できます。
じっくり観察すると小規模ながらテクニカルポイントがあり、充分見応えがあります。

南北朝期の遺構から下って戦国期にも部分的に改修された可能性も感じます。
浜名湖周辺の城郭は今川・徳川両氏による城郭再構築もあったようですから。
「本城山」、と言われるように一支城から主城としての役割を担った時期もあったのでしょう。

onat (8)
遠江八景・瀬戸夜雨(せとのやう)もすぐ麓にあります。

猪鼻湖と浜名湖がつながる瀬戸の名勝です。
突き出た岩の上に祀られた社まで歩いて行けます。
ご訪問の際はご一緒に散策できますよ。



登山口が非常にわかりずらいのが難点です。
自分は遺構確認のため瀬戸トンネルの真上に階段で登り、尾根沿いに直登しました。(Ⓢ地点)
途中に広い散策道に出ましたが南北どちらに行っても途中で藪と化し、消えかかっています。
なんとか山頂部(Ⓖ地点)に辿り着こうという気合も時には必要かと。
公におススメできる駐車場はありません。

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ViVid Mr.K様へ

ViVid Mr.K様、コメントを頂きありがとうございます。

そもそもこの尾奈城(尾奈砦)に挑もうとするという方はかなりの中世城郭ファンだと思っておりますので、ViVid Mr.K様も相当お詳しい方であるのでは?とご推察いたします。

さて、この城址はかつてはリステル浜名湖さんからの遊歩道が本館向いの駐車場辺りから延びていたようなんですが、今や藪の中です。城址周辺は冬場でも結構なブッシュで覆われているため、私は以前は本城山の北側のみかん畑から農業林道を経て、尾根ピークを東に進路をとって見学しにいってました。この道から辿っていくと、いきなり現れる土橋と並列堀切に超感動したものです、したがってこの道が一番のおススメルートです。

もし再挑戦されるのであれば、無事に山頂まで到達し、見学できますよう願っております。

遠江 尾奈城

こんにちは。。。
尾奈城は過去に城攻めをしていた頃、何度か挑戦したものの、結局登れずに断念しておりました。。。
機会があれば再挑戦してみたいです。。。
それでは。。。
プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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