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美濃 迫間城 🏯山歩きと城歩きで愛されています

美濃 迫間城 (岐阜県関市迫間・迫間山) 

前回の記事で取り上げた、勝山城(猿啄城)への登山者が多いのには理由があります。
もちろん、展望台から雄大な日本ラインを眼下に俯瞰し、絶景が楽しめるのはその一つです。
しかし、登ってきた道をそのまま下山する人はあまり見かけません。

では、どこに行かれるのかというと・・。

山頂に立ったあと下山せずそのまま稜線を歩いて次の山へ向かう方がいらっしゃいます。
それはここが各務山塊の東の入口でが尾根が西方面へ、ずっと延びているからです。
「縦走」と呼ばれたりもする、登山の方法のひとつであり、楽しみ方のひとつです。

今回取り上げる「迫間城」は勝山城から稜線伝いに行ける城跡です。
高低差もあまりなく緩やかな稜線を辿って行くこのコースはとても人気でおススメ。
時に、トレランコースとして紹介され、レースが開催されたりもしていますよ。

saruhazama (23)
陽当たりのよい稜線トレイルが楽しめます。
(自分もトレイルランしたことのある優良コースです)

saruhazama (24) saruhazama (27)
分岐点には迫間城と猿啄城との方向が案内されています。

saruhazama (29)迫間城の東方面の堀切と土橋。
(こういった所に「↓土塁」とか「←堀切」とかの立て看板なんかがあると親切ですが)

東からの尾根から伝ってくると頂上手前に現われるのがこの堀切・土橋です。
・・と言っても、ほとんどの登山者は城の遺構だと気付かずに通り過ぎていくようです。
遺構を見る目が、あるかないか、なんですが、わからないのが普通です。

saruhazama (30)
本丸への上り詰め道と切岸。

もう一条の堀切と土塁を越えると本丸に至ります。
登山道として幾度となく踏み固められたが故に、部分的に崩れています。
よく観察すれば「あ~土塁だ、あ~堀切だ」と見えてきます。

saruhazama (34)新たに立てられた迫間山・迫間城木碑です。

saruhazama (36)
こちらは以前からの看板です。味がありますね。

saruhazama (38)
頂上の本丸は登山者の眺望休憩所としていつも賑わっています。

作図バインダーを片手にせっせと縄張作図をしているといろんな人に声をかけられます。
「さっきから行ったり来たりと、一体何をされているんですか??」・・とか、
「なんかの調査ですか??」・・とか・・。

・・絶対怪しいヒトですからね( ̄▽ ̄;)。
(一応、身の潔白を証明するぐらいの説明はさせていただいてます)

大体はの方は「へぇ~~(奇特な・・)」としか言いようがないのでしょう、
興味なさげに聞き流されます(笑)。
しかし、中には熱心にあれこれと聞いてくださり、しばし城談議に花咲くことも。

saruhazama (33)ここからは関市方面が一望のもと見渡せます。

saruhazama (39)
下段の曲輪を見下ろしますが、「曲輪」って言ってもわかんないだろうな・・。

saruhazama (41)
西方面の虎口遺構です。

登山者の踏み跡が図らずも食違い虎口をわかりやすくしています。
Sの字になった進入経路がはっきりわかりますね。
でも一般の方々はここまで気付かないんだろうな~と。

迫間城は美濃・尾張間を遮る各務山系中央部に位置しています。
お互いの様子をいちはやく伝達する目的のために設けられた伝えの城だったのでしょう。
また尾根稜線でつながる勝山城とは相互補強の関係もあったことも明白です。

でも、実はこの各務山系内にはあと2つの城址が確認されています。
距離は離れていますが山塊の西端には権現山城という城址も控えています。
また南の愛宕山には天野山砦という砦址も確認されています。

スキャン_20190220迫間城は簡素な縄張りでしたが戦国期の伝え城らしさがあります。

あと、迫間城近くには面白い旧蹟もあるので寄ってみました。

saruhazama (54)のぶべり岩と呼ばれる眺望がきく大岩もあります。

それがこの「のぶべり岩」です。
説明版には「尾張の小牧山からの旗信号を中継して美濃・飛騨方面へ伝達した所」とあります。
小牧山城⇒犬山城⇒のぶべり岩⇒迫間城とほぼ一直線に繋がれる眺望に妙に納得。

戦国期は果たして狼煙台として使われたのでしょうか?
江戸期以降は名古屋の米相場を美濃にいち早く伝える旗振り場として活用されたそうです。
迫間城は、確たる城主の伝えが残っていませんが、交替城番が置かれたのかもしれませんね。


Ⓢは広い登山者用駐車場があり利用しやしいです。
 迫間城・のぶべり岩、その他見所ガイドマップ説明版も掲示してあります。
㋹はのぶべり岩の尾根。
Ⓖは迫間山頂上の迫間城です。
 もちろん、勝山城(猿啄城)からの稜線歩きからでもアプローチできます。
 迫間城~勝山城(猿啄城)間の距離は約2.2kmで徒歩で30分くらいでしょうか。

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スーパーデンジャラス爺さん

日向さん、こんばんわ!
お久しぶりです。コメントありがとうございます!

大島光義さんは凄いですね!当時、長寿の武将というのは大坂の陣が終わり天下静謐の世になってからの隠居武将がほとんど。

現役バリバリで戦場働きを貫いたのは、大島翁ぐらいなものですね。
弓の名手、という点では三国志で言う黄忠にも匹敵する働きでしょうか?
老いてますます盛ん、「定年」なんてないんんだ!(笑)

迫間城情報ありがとうございます。

迫間城が大嶋氏関連というのは一つの可能性としてあげらると思います。
迫間大雲寺は迫間大嶋氏の菩提寺として歴代の墓所もありますね。

しかしながら大嶋氏が領地を宛がわれた以前から、この迫間城は存在していたのではないか、というのも現地調査と縄張りから伝わってきました。
慶長期の城(大嶋氏加増時)としての改修点も特に見当たりませんし、時代的にはやや古めの必要最低限の遺構に直接大嶋氏の関わりが読み取れませんでした。大嶋氏が関の長井氏に属した頃はどうだったのでしょうか、興味がありますね。

一時は大嶋氏がこの城を利用したかもしれません。
不確たることになかなか触れられないネット社会(汗)(^_^;)
大嶋氏関連を避けた件はお許しくだされ!

こんばんは
迫間城跡は迫間不動からも行けますね。
駐車場もありますよ(^-^)
この城は大嶋氏に関連しているという伝承もあります。
そうです!
僕の大好きな武将、戦国のレジェンド!!
あの「大嶋光義」さんです。
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
93歳まで現役であり続けた弓の名手ですぅ!

あ、脱線してしまいました(^_^;)
すみませんm(__)m

No title

こんばんわ、しんこうさん。

いつも励みになるコメントをいだだきうれしいです。ありがとうございます。
山登りは避けて通れないのが山城散策ですが、お互いに無理をせず愉しみましょう。体調にあった適度な山登りはとても楽しく気持ちいいものです。

「山と城」、私はこんな贅沢な趣味は他にない、と思っていますので、他人には教えません(笑)。わかる人だけが解ります。・・意地悪ですよね。

まさに「一生の趣味」と言えますよね。

縄張り図はなるべく描くようにしていますが、あまりにも広大な城は何度も足を運ばないと描けません。よって後回しにしています(笑)。
時間をかけ、丹精込めて自分だけのオリジナル図面を描き上げた時の喜びはひとしおです。無心に描く姿は絶対に怪しいオーラが出ていると思います(笑)。

でも、そんな縄張り図を褒めて頂けるなんて、とても嬉しく、ちょっと涙ちょちょぎれそうです。

ありがとうございました。

No title

久太郎さん

こんにちは、おじゃましております、しんこうです。

迫間城いいですねぇ♪僕はもともと山登りが好きで、城と山登りをセットで楽しむよう考えていたんですが、(城トレ?)呼吸器の疾患でハードな山登りはちょっと難しい状況なのです。

城と城を縦走するなんていうのは、僕の中では理想的な形なので、この久太郎さんのブログをワクワクしながら拝見させて頂きました。
いきなり最初の写真ですが、木漏れ日の中の山登りは気持ちよさそうですね。
遺構もまずまず残っているようで、楽しい城トレになりそうです。

美濃や信濃の山間部は多くの城が造られたのでしょうから、縦走には事欠かないのでしょうね。うらやましいです。長崎も山がちでありますが、あまり、城は多くありません。

美しい縄張り図もありがとうございます。

それでは




プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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