FC2ブログ

城友さんとさすらう能登城郭漂流記その③ 穴水城編

能登 穴水城 (石川県鳳珠郡穴水町川島・城山)
<城友さんとゆる~く行く能登の城めぐり 穴水城編>

七尾城の主要部を見学し、城友・日向さんと満悦気分です。
いつまでもここから能登の風景を見ていたい気分ですが、お別れです。
ただ、一つだけ・・、一つだけここ七尾城にて心残りがありました。

それは、七尾城内の長屋敷を見学できなかったことです。
現在、七尾城内の長屋敷は立ち入りルートが整備されていません。
しかし、本丸と長屋敷(長続連の屋敷)の間の大規模な堀切は見学できます。

notonana (26)
元禄期の「七尾城絵図」には、長屋敷と本丸は「関東橋」でつながっていたようです。

ただ、ここで長続蓮一族がことごとく虐殺された、という忌まわしい史実もあります。
曰く付きの事故曲輪なので本来は忌み避けるべきスポットかもしれません。
城内の温井屋敷、遊佐屋敷は見学できるのに残念です・・。

だったら、いっそ長氏の居城、穴水城まで行ってしまおう、ということになりました。
おねだりしたのは自分ですが、城友・日向さんは意を組んでいただきました。
日向さん、いつも我がまま言ってばかりでゴメンナサイ!

notonana (54)
美しい能登の海岸沿いに穴水城を目指します。

本当に素晴しいドライブ日和なのです。
ロケーションも気持ちいいのですが、なにせ景色は単調。
時に気持ち良すぎて睡魔が襲ってきます、安全運転で。

anamizu1 (5)穴水城の城山。長谷部神社前から見上げた感じです。

写真は前回(2007年6月)訪れた際の城山の様子です。
久し振りに訪問すると、どこからどう通ったのか忘れてしまいますね。
城山の裏側(北側)から穴水城主郭部まで車両林道が延びています。

notonana (64)

代表する城主の長続連は畠山七人衆の一人で、能登畠山氏家中の最有力者でした。
織田信長の勢力が能登にまで伸びてくるといちはやく親密な関係を作ります。
畠山家中では、遊佐氏、温井氏などと対抗しつつ、親・織田派として家中随一の重臣となります。

天正4年(1576年)上杉謙信による侵攻に対し、続連は七尾城に籠もることで一度は追い返します。
しかし翌年、同じ畠山重臣で親上杉派の遊佐続光温井景隆らが謙信に内応し、七尾城は落城。
続連をはじめとする長一族はほとんどが城内において殺されてしまいました。

織田軍に援軍要請を派遣した子・連龍が援軍と共に到着する数日前の出来事でした。

anamizu1 (1)長氏34代・長昭連氏の揮毫による穴水城趾の石碑にも歴史を感じます。

notonana (67)
桜が植えられた史跡公園となっている本丸とその一帯。

anamizu1 (3)
二の丸方面に向かって曲輪が連なります。

anamizu1 (4)
本来からの切岸なのか、公園化された際の改変なのか、判別できず。

notonana (69)
のと七尾線穴水駅周辺から穴水港を見渡せます。

anamizu1 (6)
湾内は穏やかでここなら水軍の基地としても向いてそうです。

天正6年(1578)、自ら穴水城を奪取した長連龍は、神保氏張らと共に能登・越中を転戦。
仇である遊佐・温井らを攻めて、徹底的に追撃し、討ち取ることに成功します。
本能寺の変後は、そのまま前田利家の家臣となって数々の戦いで活躍していきます。

他の前田家臣と違って知行の面では独立大名のような強い権限を保持していたそうです。
利家からは「抜群の活躍比類なし、真実頼もしく候」と賞されているほどで。
加賀藩の中では「八家」と称される最上級の家臣とされ、能登の最大在地勢力となりました。

さて、七尾城の長屋敷へは行けませんでしたが、穴水城の再訪問は感慨ありました。
・・それにしても、長く、続く、連なる・・。同義語を集約したような対馬守殿の諱。
最初の主君である畠山義続から偏諱を賜ったようですが、印象的な名前ですね。

・・いや、「長く、連なる、龍」もスゴイって! (めっちゃ強そ)

日向さん、連れてきていただきありがとうございました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

らんまるさん、コメントありがとうございました。
こちらこそご無沙汰いたしております。

ワタクシのような適当な(これでも一生懸命ではありますが)道楽記事を流し目でも覗いていただけるだけでも大変な果報というものです。ありがとうございます。
地元の城はしばらく遠ざかってしまいましたが、この夏からは(調査貯めしておいたので)再開したいと思っております。
もうバレバレだとは思いますが地方の城めぐりはあくまでも雰囲気を味わいにいっているので、記事の内容は「行きました、チャンチャン♪」程度の一行日記程度もので申し訳ありません。

長一族の後裔の方とお知り合いなんて!!凄いですね!
失礼なこと書いちゃったから削除しようかな(笑)。長・連・龍とか・・超失礼。

らんまるさんも七尾城を僅かながら見学されていたのですね、私もあの復元3Dを見てから行きたくなってしまって、お友達をお誘いして行ってきました。
能登は観光面でも素晴らしいスポットが沢山あるので1泊以上で行きたいですね。見附島なんて軍艦みたいで一度見てみたいからまた行くことになりそうです(笑)。

あと、らんまるさんは義仲がお好きなんですね。私もなんですが、私はちょっと渋めで義康ファンなんですよ。エヘヘ・・木曽氏を安定期に導いた地味な名君で。

それからブログ開設10周年おめでとうございます!
すごいじゃないですか!地道にコツコツって当たり前のようでできないものです。
更新ペースは問題ありません、一つ一つの記事の内容がしっかりしたものですから今後とも続けていって欲しいです!。
私もらんまるさんの爪の垢を煎じてチビチビと頑張っていこうと思いました。

ありがとうございました。


勉強させていただきました!

ご無沙汰いたしております。

貴殿のご活躍は毎度のようにブログ読み逃げ三昧で申し訳なく思っております。平にご容赦ねがいますw

東京在住の長一族の後裔の方とは仕事上で知り合う機会があり、七尾城と金沢城の長屋敷(武家屋敷)を訪問した記憶がかすかにあります。

七尾城は土砂降りの雨中での訪問で僅かな時間の滞在でしたので、再訪したいと思いつつ今に至ります。
千田先生の復元3Dの七尾城の素晴らしさは脳裏に焼き付いており、一泊二日でもいいから現地を思いっきり心行くまで徘徊したいと願っています・・(笑)

北陸は小生のライフワークとなる義仲の史跡巡りも兼ねて計画中です。

もうすぐブログ開設10周年になるというのに、更新ペースは落ちるばかり。
貴殿の要領を得たブログ記事を参考に起死回生(・・・笑)を図るとしますか(爆)

近くて遠い石川県

しんこうさん、いつもコメントありがとうございます!

石川県はワタクシの地元岐阜県から見て、お隣りはお隣なんですが、白山連峰に阻まれ「ちょっと行ってくる」という感じでは行けない区域なんです。
行くとしたら福井県か富山県を縦断しないといけない、というなんとも近くて遠いところ、といった感じです。

いや~実は七尾城の訪問、今回で3回目なんですが、何度来ても感動してしまいます。私から一言、言わせていただけるのであれば、ホント一度は行って欲しい名城だと思っております。ただここ自動車ないと辛いんですけどね・・。
しんこうさんもいつかきっと行くことができる日がくると思います。

この日は城友の日向さん(当然城めぐアプリでも城友さんです)と能登守称号の獲得を目的に走りに走りました(笑)。本当ならもう一泊してゆっくりと行く所かもしれませんね。

No title

こんにちは、しんこうです。

毎度お邪魔しております♪

名古屋勤務時代に、福井県・丸岡城まで攻め込み、岐阜県側からは鷲ヶ岳(スキー場(^^;)まで追い込んだものの、石川県はあと一歩のところで時間切れとなってしまいまい石川の地を踏むことはありませんでした。

しかも、七尾城、穴水城のある地域はやや北側で、地図でみた感覚では、「ちょっと遠くて、ルートを考えると遠回りになるなぁ、でも有名城郭なので外せんしなぁ」と、悩んだ記憶があります。

能登半島は、輪島もあるし、和倉温泉・加賀屋もあるし、ゆっくり回りたい地域ではありますね。いつになることやらですが、、、

七尾城、いつか登城することを夢見て、予習を兼ねて拝見させて頂きました。全体的に大ぶりな感じで、一部内桝形があるようですが、技巧的ではないように感じました。ただ、鳥瞰イラストをみると相当沢山の遺構がありそうで、みどころは沢山ありそうですね。

ありがとうございました!


プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来4年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

最新登城記事
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新コメント
検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
リンク
来城者数