FC2ブログ

美濃 野尻城 🏯曲輪を囲う周線土塁が美しい

美濃 野尻城 (岐阜県郡上市和良野尻・小山)

新春を迎えまして、新しい一年が始りました。。
皆様におかれましては充実した年になることを心からお祈り申し上げます。
自分も相変わらずのマイペースを大切にした行動的な年にしたいと思っております。

昨年末は仕事納めの日に営業用のトラックが突然の故障・・(-_-;)。
年明けにならないと修理にも出せない、という不運での年越しとなりました。
そんなアクシデントも「開き直り」で乗り切ってやる!、と強がってみたりもしますが・・。

「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」

・・と・・そんな決意の欠片も持ち合わせてない軟弱者・・。
ちゃっかり両手合わせてみても願っている内容は違い過ぎる。
鹿之介さんには遠く及ばないな・・。

さて、昨年末は郡上市の旧明宝村エリアの城郭を訪ね歩きました。
今回からはその足運びで郡上市の旧和良村を訪ねるという流れです。
まず最初は和良の代表郭、野尻城に行ってきました。

nojiri (1)
野尻城の麓、「九頭の宮」戸隠神社を目指します。

nojiri (2)
周辺はパワースポットとして見所に溢れています。

天の岩戸の欠片と伝わる「重ね岩」、「一本杉」や「夫婦杉」・・。
時間に余裕があったら寄ってみたいスポットばかりです。
説明版の中には「野尻城址」と「境城址」の表示もちゃんとありますよ。

nojiri (3)
戸隠神社の西から散策できます。

nojiri (4)
獣除けフェンスをセルフで開閉、少し歩くと案内標示があります。

nojiri (5)
まずは出丸に到着します。

出丸は不整形のようにも感じますが50メートルに及ぶ平地があります。
曲輪尻はやや堀切状になっており、ここも城郭の出城として機能したのでしょう。
ここから西へ辿り、野尻城の主郭部へ進みます。

またここから北の尾根を辿ると、境城へと登るルートになります。
(境城と太鼓部屋砦については次回以降改めて記事にしたいと思っております)
この地域には同じ山塊内に3つの城郭址が確認されているのも特徴です。

ここ野尻城、境(山)城、太鼓部屋砦の三城砦との関係性も興味深い所です。

nojiri (6)見上げると出丸方面に向かって伸びる竪堀がくっきりと現れます。

nojiri (7)
主郭内に到着。説明版と城址碑が立ちます。

野尻城は室町期の和良遠藤氏、遠藤清左衛門胤善の創始と伝わります。
後、美濃守護代斎藤妙椿の郡上侵攻、飛騨より三木氏の郡上侵攻を受けます。
関ケ原の戦い前には遠藤慶隆の八幡城奪回戦の陣宿としても利用されたようです。

nojiri (8)ヘディングアップの縄張り図は初心者には解りやすいかも。

nojiri (9)城址碑を見ながらの横堀、こりゃたまりません。心躍る瞬間。

nojiri (10)本曲輪と西郭との間は明確な堀切で仕切られています。

西曲輪は説明版では「二の曲輪と三の曲輪」として扱われています。
しかし厳密には3つの空間で成り立っている一連の曲輪と言えます。
外周が累線土塁で囲われている様子が観察できる郡上郡では珍しい遺構です。

nojiri (11)
かなり埋まってますが天水池(或いは井戸跡?)の跡と思われる穴。

nojiri (12)
西曲輪先端部の土塁。

nojiri (13)
西曲輪外周を累線土塁が囲みます。

nojiri (14)上部から見下ろした西曲輪の内部。

黄色矢印には不明瞭ながら虎口があった形跡が見られます。
この方面からの大手ルートがあったものと推測できます。
これ程の塁線土塁は郡上郡では他に見当たらない注目の遺構と言えます。

nojiri (15)西曲輪から見た本曲輪間との堀切はなかなかの圧巻です。

nojiri (16)
堀切を渡って本丸へ。

本丸も一部を除き外周を土塁で囲う形になっています。
削平もしっかりとされ周囲の切岸も一段とよくかけられています。
最高所だけあって三方の遺構の繋がりが確認できます。

nojiri (17)
先程通ってきた本丸南側の堀底もくっきり確認できます。

nojiri (18)
本丸周囲の切岸の様子。手前にはわかりずらいですが竪堀が。

野尻城はさほど広くないコンパクトな縄張りですが土塁普請量が多いのが特徴です。
特に西曲輪は戦闘守備に対する備えが強く感じられます。
どの時期に誰の手によって今の姿になったのでしょうか・・。

nojiriz.jpg

恐らく戦国末期から関ケ原前後の改修時期と思われます。
飛騨から侵攻を受けた際に三木氏はしばらくここ和良の地に駐屯していたようですし。
また尾根の北東山上につながる境城、北にある太鼓部屋砦との関係性も大ありでしょう。

野尻城のみを見学しただけでは自分なりの答えはとてもだせません。
・・ということは、必然的に3つの城址を見学する、ということになります。
こんなラリー訪問、ワクワクしてきますね~。


Ⓢの戸隠神社の駐車場をお借りしました。もちろん登城前には参拝させていただきました。
神社の西口に散策路入口の標柱が立っているのでそこから辿ります。
獣除けフェンスはセルフ開閉します。
Ⓖは野尻城の主郭部です。

注意事項!
野尻城の麓周囲一帯はぐるっと一周に獣除けフェンスが取り巻いています。
出入りができるのはここの散策路だけなのであらぬ方向に下山すると大変な目に遭います。
必ずこの散策ルートで行き帰りしてください(←酷い目にあった自分の精一杯の主張です(-_-;))

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

あけおめです。

ねんさいさん、本年もよろしくお願いいたします。

そうなんですよ、私のホームの周りでは大河ドラマのイベントなどでフライング気味に盛り上がっています。なんか違う目的で来ていただいてる方もみえるのでしょうが・・。
私もですね、自分の行きたい城や見たい城に行きたいときに行く、といのが自然で健全だと思うのですよ。ま、楽しみ方は人それぞれでしょうけどね。

飛騨の城は山あいのなかでにあっても独自の発達をした素晴らしい城が多く、知る人ぞ知る秘境城郭地帯です。ほぼ完存している遺構が多いのも魅力的です。
昨今では佐伯哲也先生が図面集を出版されたので参考になさって足を延ばしてみるのもいいと思います。

コメントいただきありがというございました。

No title

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
野尻城は長良川鉄道と高山本線の中間にあるので、車でしか行く手段はなさそうです。らんまるさんと同じで北信の野尻城は知っていますが、こちらにも同じ名前の野尻城があるのですね。
説明板や名称板、遊歩道が整備されているみたいですが、見た感じ最近整備されたものみたいですね、コンパクトな城なのでじっくり見学してもそれほど時間はかからないみたいです。
今はいいでしょうが何年か経ってどうなっているか気になります。一時の整備後に放置されて荒れた城跡を日本中無数に見てきました。そうならないようになって欲しいです。
某ゲームでは岐阜三昧で、岐阜への参勤をする人が多いです(笑)
今年も他に惑わされる事なく、自分の行きたい城に行きたいです。10年以上前に行っただけの飛騨の城に行きたいですが、他にも行きたい場所が多くて、何時行ける事やらです。

今年もよろしくお願いします。

あけましておめでとうございます。
初コメントいただきありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。

北信の冬はいかがでしょうか?
東濃では雪がちらつく素振りもなく「寒くない」冬となっております。

「和良」は「わら」と読みますが、打ち込みで変換すると真っ先に「(笑)」がでてくるので縁起のいい地名かもしれませんね。

私は神社や仏閣には興味なくはないのですが、如何せん無知に等しいので戸隠神社との繋がりも由来もわからずスルーしております。天の岩戸と関係深いのだ・ろ・う・な~ぐらいで気にも留めていませんでした(-_-;)

今年も地域を絞らず沢山の山城に行きたいと思います。
そして全国のあちこちのマラソンにもチャレンジしたいと思います。
そしてそして山城サミットイン上田!
これも真っ先に手帳にブッキングしております。
そこでまたらんまるさんとお逢いできることを愉しみとしております。

お互い元気でお会いできるといいですね。
こちらこそ本年も「久太郎の戦国城めぐり」~掟破りの城めぐり~をよろしくお願いいたします!(調子乗って怪我するタイプ・・)

今年もどうかご贔屓に!

寒中お見舞い申し上げます。

新年のご挨拶のタイミングを計り損ねて幕ノ内(⇐弁当じゃない・・汗)松の内を過ぎてしましました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

北信濃のナウマン象で有名な野尻湖にも、野尻城(別名:琵琶島城)、野尻新城という城跡があります。甲越紛争で争奪戦が繰り広げられた砦なので、結構気合入ってます。

ここの地名の読み方は「わら」で良いのでしょうか?
なんせアウェーになると土地勘など全く無いので、近くに下呂温泉があるとホッとする程度の粗末な土地認識でして・・・(笑)

なるほど、山塊に三つの砦があるのですね。
その記事を読ませて頂かないと、小生のような凡人が意見など述べようもありません。

しかも戸隠神社ですか。
ますます不可解な様相を呈してきました・・・(汗)
なんか信州との繋がりがありそうですね。今後の課題でしょうか。

チョッと何言ってんだかわかんないコメント投稿になっていますが、お正月休みのお疲れモードという事でご勘弁を・・。

今年も引き続き、貴殿のブログを楽しみにしておりますw
プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

最新登城記事
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新コメント
検索フォーム
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
リンク
来城者数