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阿波 板西城 🏯中富川の戦における三好方の勇士・赤澤宗伝の史跡を訪ねて

阿波 板西城 (徳島県板野郡板野町古城・城ノ内)<町指定史跡>
赤澤信濃守宗伝の旧蹟を訪ねて-
【海部川風流マラソンで訪れた阿波の城と史跡・その④】

少し前の話になりますが徳島県で開催された海部川風流マラソンに参加しました。
マラソン+城めぐりといった(自分では)超欲張りで気楽な一人旅行でした。
振り返ってみればこの大会、コロナウィルスの影響をを受けることなく開催決行。

時は2月中旬、タイミング的にはギリギリだったような気がします。
翌週からの地方マラソン大会は悉く中止になっていきました。
今となっては本当に貴重で有意義な時間だったと噛み締めています・・。

さて、3日間の行程で阿波国の色々な城を見学できました。
時間の制約上、ゆっくりと隅々まで見学、とまではいきませんでしたが・・。
その中でも強く自分の心に残った城をごくごく簡潔に紹介していくシリーズです。

4回目の今回は板西(ばんざい)城を訪ねた手記になります。

banzaij (1)現地での遺構はありませんが城址碑がその域を示します。

戦国期には赤澤信濃守宗伝の居城となっていました。
宗伝は阿波守護代・三好長慶の弟・三好義賢(実休)に仕え、実休の姪を室に迎えていました。
永禄5年(1562年)久米田の戦いにおいて実休が戦死すると実休の子・三好長治を補佐します。
しかし元亀4年(1573)親交が厚かった篠原長房が主君・三好長治らに攻め滅ぼされます。

この時、宗伝の居城・板西城も攻められたようです。
「忠節な家臣を討つ三好の天下も終末が近い」と嘆いた宗伝。
板西城を退去して3年間高野山へ引き籠ったと伝わります。

banzaij (2)その後宗伝は中富川の戦いにて壮絶な討ち死にを遂げました。

天正10年(1582)の中富川の戦いには約2千の兵を率いて十河存保のもとへ参陣。
三好方の先鋒を務め、長宗我部陣営に挑みました。
板西城3人衆や赤澤家12人衆と称される一族と共に討ち死にしました。

banzaij (9)板西城城址碑と祠が建てられています。

板西城には本城・北城・新城の3つの城があったと伝わります。
現地での城に関する遺構は確認できません。
周辺部は僅かながら微高地になっているように思います。

四国八十八箇所霊場、第三番札所の金泉寺奥の院の愛染院。
ここには赤澤信濃守の廟が祀られているのでちょっと足を延ばしてみました。
予定外の行動でしたが冒険気分で散策してみました。

banzaij (8)
地元の方々に訪ねながらやっとの思いで到着しました(;^_^A)。
(親切に教えてくださった地元の方々に感謝です)

banzaij (7)山門の両脇には大きな草鞋が・・。その由来とは・・?

宗伝は中富川の戦いで敵将の一人を組み伏せ、鎧通しでとどめを刺そうとしました。
ところがその時履いていた草鞋のひもが切れてしまいました。
その拍子に敵将が起き上がり逆に刺し討たれてしまったそうです。

banzaij (5)お寺の方に一声かけ見学させていただきました。

また宗伝の奥方も神経痛で足が弱って逃げることができなかったそうです。
お二人の無念いかばかりであったことでしょう。
愛染院の廟にはたくさんのわらじが掛けられていました。

banzaij (4)
この廟に参詣すると腰から下の病が治癒するとの信仰を集めるようになりました。

いつのころからか腰から下と足の病によく効くという話が広まりました。
宗伝と奥方の無念を想い治癒した方は草鞋を奉納する習わしがあるようです。
大小様々な草鞋がたくさんあってとても興味深かったです。

banzaij (6)
この赤澤信濃守廟にも格別に大きい草鞋が奉納されていました。

自分も翌日のマラソン大会を無事に完走できるようにお祈りしてみました。
するとどうでしょう・・、何故だかすごく体から勇気が溢れてくる気分になります。
早速宗伝公の御利益でしょうか?、何か体から熱いモノが込み上げてくるのでした。


Ⓢは板西城の城址石碑のある位置で古城の地名がついています。
Ⓖは赤澤信濃守宗傳公の廟所がある愛染院の位置を示します。

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プロフィール

 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
   久太郎と申します。
   「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
皆様のおかげで開設以来5年目を迎えることができました。
(2016年4月6日開設)

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースを大切にして走ってます。

どうかご笑覧くださいませ。

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