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越前 金ヶ崎城と手筒山城  🏯朝倉景恒の籠城と織田氏撤退戦の舞台

越前 金ヶ崎城 (福井県敦賀市金ヶ崎町・金ヶ崎山)<国指定史跡>

敦賀城より西の山に目を向けると金ヶ崎城と尾根沿いに連なる手筒山城があります。
敦賀湾に突き出した小高い丘に築かれた山城が金ヶ崎城。
源平合戦の時、平通盛が木曾義仲との戦いのためにここに城を築いたのが最初と伝えられます。

kanegasaki (1)手筒山頂上から金ヶ崎城主郭部を見下ろします。

南北朝時代には、新田義貞が入城。
足利方と激しい籠城戦が繰り広げられ、現在の遺構はこの時のものが元になっている模様。
現在でも月見御殿(本丸)跡、木戸跡、曲輪、堀切などが残っています。

kanegasaki (10)金ヶ崎城の石碑。あまりに有名な歴史上のターニングポイント。

そして元亀元年(1570)四月。朝倉義景討伐のため織田信長は越前に攻め入ろうとしてこの地に襲来。
朝倉氏一族の敦賀郡司で城主朝倉景恒は善戦するも援軍が間に合わず開城。

大軍を前に持ちこたえようと選択した景恒だが、支城・手筒山城を落とされ、降伏勧告を受け入れ開城します。
そのため他の一門衆から「不甲斐無し」と非難され、失意のうちに亡くなってしまうのであります。
・・しかしです、この朝倉景恒、朝倉家中では景鏡と並ぶ実力者なんです。

そのうえ、義景の命により若狭に侵攻した際には、小浜まで侵攻。
武田氏の跡継である武田元明を捕縛し一乗谷へ連行するという大戦果をあげています。
「どこが不甲斐ないんじゃー(*`皿´*)ノ!!」と声を大にして叫びたいのです。
さすがは朝倉宗滴系列の武将ではありませんか。
信長軍と槍を交えたこと、きっと宗滴じいちゃんに褒めてもらっていることと思います。

・・話を戻します。

kanegasaki (13)
金ヶ崎合戦の碑。南北朝期の旧跡として見学するほうが正道かもしれません。

kanegasaki (16) kanegasaki (17) 
目玉はやはりここ月見御殿址からの敦賀湾の絶景でしょうか(右手の工場もそれなりに絶景)。

浅井長政の謀反によって挟撃される形になり窮地に陥った織田軍。
殿軍を努めた木下秀吉の「金ヶ崎の退き口」と呼ばれる活躍はあまりにも有名です。
ただ、この殿軍は秀吉だけでなく明智光秀、池田勝正ら金ヶ崎城に配置された諸将の働きあってのこと。
なによりも信長の強運があってのことでしょう。

kanegasaki (9)金ヶ崎の撤退戦にて秀吉家康の功績が大きく取り上げられた説明版。

続いて背後の支城、天筒山城へ向かいます。

越前 天筒山城 (福井県敦賀市天筒町・泉・天筒山)

金ヶ崎城から尾根沿いに登れば天筒山城まで到着します。
時間に余裕があれば登りたいところですが、以前来城したときに登っているので今回はパス。
結構キツかったことは覚えていますので・・。
車で移動して天筒山登山口まで移動します。

kanegasaki (18)金ヶ崎城から見る天筒山城。あそこを取られたら来れる援軍も来れない。

朝倉景恒は金ヶ崎城に立て篭もり、隣接するここ天筒山城には寺田采女正を守備にあたらせていました。
朝倉義景は自ら一万四千の兵にて敦賀に向かうもその歩みは遅かったようです。
十万を越える織田軍は一斉に天筒山城を総攻撃。
要害である天筒山城での攻防は大激戦となり、信長軍は樫曲に回り込み湿地帯から攻め上がります。
双方多大な犠牲をだしながら、信長軍はようやくこれを落とすことに成功します。
しかしこの戦いで森可成の嫡男森可隆(長可、蘭丸らの兄)は、一番乗りを目指し深入りしすぎたため討ち死にしてしまいます。初陣で十九歳であったと言われます。

弟の長可が「鬼武蔵」と呼ばれる同様、兄・可隆もきっと勇猛な前途ある武将だったと思われます。
ちょっと武功を焦りすぎたかもしれませんね・・。

kanegasaki (5) kanegasaki (2)
山頂には展望台が建っていて、周囲の眺めがとてもよく見えました。

この展望台、中が螺旋階段になっているのですが、昇りながらクルクル目が回りそうになりました。
しかしその分眺望は素晴らしいものとなっております。

kanegasaki (3)
公園に改変されてはいるものの、城址の面影はよく残っています。

真夏でなければ堀切などの探索をしたいところでしたが、雑草や茂った木々に阻まれて断念。
端から端まで歩くと意外と広大な規模である城だとわかります。

kanegasaki (4)んんっ?・・「見張台」?・・。れっきとした一大城郭なんだけどな・・(´・_・`)

kanegasaki (6) kanegasaki (8)
展望台からは樫曲の中池見湿地が見おろせます。平野部にこれほどの湿地帯があることは貴重ですね。

城とは別にまたいつかあの湿原に行ってみたいものよ。

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 久太郎 (Q-tarou)

Author: 久太郎 (Q-tarou)
ようこそいらっしゃいました。
久太郎と申します。
「城跡が好き」
ただそれでけでブログを立ち上げている城好き若輩者です。
おかげさまで開設以来4年目を迎えることができました。

地元の岐阜県内美濃地方の城址を中心に自分なりの想いを込めてじっくりと巡ってまいります。たまに遠征なんかにも出かけます。

時に「ゆるく」時に「鋭く」五体と五感をフル回転。城址での様々な出会いと独自の感覚を大切にしてつづっていきたいと思います。

また城址付近のダムや棚田、名水といった気持ちを揺さぶられる箇所にも寄り道していきます・・。
趣味のマラソンも自分のペースで好きなように走ってます。

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